3D京都

いにしえの京都を3Dで再現します。短歌、史話、公家さんも書きます。

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春の旋風


★ モチノキの 冬にも耐える 赤い実の 鳥たちの食めば 春がやって来る

モチノキ

モチノキ系の樹は秋から冬、ビワのような赤い実をいっぱい付ける。鳥たちが直ぐ食べそうなものだが食べない。じっと、熟して美味しい年明けの晩冬、待ってましたとばかり一斉に食べる。モチノキの赤い実は鳥たちにとってまさにお正月の餅なのだ。お腹がいっぱいになると、そこはもうすぐ春の到来だ。

★ パスワード 大文字小文字の 入り乱れ 数字四桁では 収まらない未来

最近はネット関連の様々なパスワード設定で覚えきれない。しかも有無も言わさずパス変更を促されるときもある。仕方ないからA4一枚にびっしりグーグルからヤフー、楽天、アマゾン、ネット銀行と書ききれないほどのIDやパスワードを書き込む、それを透明なA4ケースに入れマウスのパッド替わりに使っている。もう、将来はAIに任せるしかないかも。4桁のパスのシンプルライフに戻ってみたいものだ。


★ 郵便受け 封書がたくさん 手に掴み 春の旋風に 飛ばされてゆく

2017.11.8訂正 手間取れば 春の旋風の 背後で鳴りて → 手に掴み 春の旋風に飛ばされてゆく

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春一番が吹くころ、たまたま郵便箱にたくさんの郵便物が入っていて、それを取り出すのにマゴマゴしていたら、一陣の旋風が背後で巻いたのを感じた。油断も隙も無い、春の旋風に決まった通り道などないのだ。でも、その予期せぬ「つむじ」が好きだ。樹木を冬から揺り起こしてくれる「荒くれもの」だから。

★ 蜜柑の 剥いた袋の 固まれば 思わず針で 刺したくなる冬

寒い冬、お炬燵でみかんを食べるのはよくある茶の間の風景。今はダイニングやリビングのソファーかな。皮をむいて雑談に耽っていると、たまに蜜柑の存在を忘れることがある。で、気が付くと、むき出しの蜜柑の小袋が乾いて固まっている。

そうすると、つい針で刺したくなる「おい、起きろ」と。でも、悪いのはこっちの方だ。忘れていたのだから。家にこもりがちな冬、イタズラ心が湧いて仕方がないのだ。

★ 雨の日の 車の下の 乾いた土 そこだけ昨日の 温もりを残して 
車の下の土

雨の日はつい下の地面を見つめることが多い、「いつ止むかなぁ」と。そんなとき、たまたま車に目をやると、そこだけ車の下が濡れていなかった。そう、晴れ上がった昨日の土の残りだ。そして、その余韻であり温もりでもある。


★ 駅地下を 冷たき風が 吹き抜ける 乱れた少女の 髪を残して

地下街

駅地下の冬は寒い、寒気が凝縮され、一方向にどっと吹き抜ける。そんな日、風が女子高生たちをイタズラしてあっと言う間に吹き過ぎた。後には乱れた少女の髪だけが、その一陣の風の痕跡だった。でも、その乱れた髪は非日常な光景で、思わずその美しさに見惚れた。


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