3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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もしフランク・ロイド・ライトが日本に生まれていたら?

世界の近代建築の三大巨匠といえば、フランク・ロイト・ライト、ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエの三人とも言われていますが、そのなかでも特にフランク・ロイト・ライトは好きな建築家です。というか彼は天性のデザイナーで建築はその表現手段の一つかもしれません。
ライトの肖像
若いころの写真です。彼は91歳まで生きました。生涯1000軒もの建築を設計したといいます。

今回の記事「もしフランク・ロイド・ライトが日本に生まれていたら?」ですが、後半それを書きたいと思います。

意外なことですが、本国のアメリカ以外で二番に彼の作品があるのは日本です。非公開も含め4軒あります。

さて彼の生涯を手短かに紹介します。
生まれたのは1867年、ウィスコンシン州リッチランド。死没は1959年(満91歳没)。


成人後、シカゴへ移り住みました。幾つかの設計事務所を経た後、ダンクマール・アドラーとルイス・サリヴァンが共同して設立したアドラー=サリヴァン事務所へと入社しました。が、7年後のこと、事務所での設計業務とは別にアルバイトの住宅設計を行っていたことがサリヴァンの知るところとなり、その件を咎められ同事務所を辞し、独立しました。その後、彼独自の建築思想とデザインで一世を風靡するようになるのですが、もしここを辞めていなかったら、当時、アメリカで主流だったジョージアン建築の1建築家で終わっていたかもしれません。人生、何か幸いするかわからないもんですね。

当時、シカゴで、たまたま国際博覧会が開催され、日本からは宇治の平等院に似せたパビリオンを公開しました。当然、ライトも見学したでしょうし、このときの出会いが後に続くプレイリースタイルの特徴として上げられる建物の高さを抑えた住宅、また軒が深く水平線を強調した佇まい、部屋同士を完全に区切ることなく、一つの空間として緩やかにつないだ面など、日本建築にも通じる特徴が出るようになりました。そんな彼の代表作の一つが、当時、実業家だったカウフマンの別荘で、通称、言われている「落水荘」です。森のなかの滝を見下ろす位置に建てられた同落水荘は、一件、日本の建築ではないかと錯覚を覚えます。日本の草庵の雰囲気にも似た同住宅が、なぜ、日本に生まれなかったのか?。それが今回のテーマの一つ。

その落水荘です。
落水荘
どうです日本的じゃないですか。

後、彼が手がけたのは、ほとんど住宅でしたが、そんななかで大型物件として設計したのが東京の旧帝国ホテルです。現在は愛知県の明治村に玄関ホールの一部が移築公開されています。
帝国ホテル
そうです?彼独自の装飾と水平ラインを強調した建築です。

室内を幾つか、
帝国ホテル玄関ホール
やはり、デコレーションがライトそのものです。同明治村には帝国ホテルの他の部材も残っているそうなので、ぜひ、増築してほしいです。

たとえば営業当時の孔雀の間に通じる大回廊。
旧帝国ホテルの孔雀の間
まるでマヤ文明かと思わせる奇抜性と装飾性に満ちています。

建物だけでなく、たとえば、
ライトデザインのカップ
とっいったマグカップやコヒーカップ、他にもキーホルダーから本のしおり、名刺入れ、傘など、あらゆる分野に彼のデザインが生かされています。

旧帝国ホテルを紹介した本があります。管理人も持っています。お勧めです。
フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル
「フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル」いう本です。アマゾンで手に入ります。


また、ライトと日本の関わりについて書かれた良書に「フランク・ロイド・ライトの日本 浮世絵に魅せられたもう一つの顔」。 
フランク・ロイド・ライトの日本 浮世絵に魅せられた 

もう一冊紹介します。全編500ページ・オールカラーの大型本で、しかも5000円、これが和書だったら一万円を超えていたでしょう。写真を見るだけでも楽しいです。
Frank Lloyd Wright The Houses


あまり知られていないことですが、ライトは浮世絵のコレクターというかバイヤーもしていました。当時の浮世絵愛好家の米国人から頼まれてたくさんの浮世絵を購入しています。ボストンの美術館にも彼の収集した浮世絵があるかもしれません。

彼は幾度も日本を訪れ、国内各地を旅しています。
また弟子にたとえば、遠藤新など幾人もの日本人弟子を受け入れています。遠藤新など、その息子をライトの元にホームステーさせライト自身が手元で育てているほどです。

要は彼は日本と深く関わっていたのです。そして日本が好きだったのです。公には「日本が好き」とは生涯言いませんでしたが、その豊富に残る書簡から、それが伺えます。また日本の和風建築からも幾つか着想を得ています。ただ彼はプライドが高く公には言えなかったのでしょう、当時の日本を見るアメリカの偏見もあったかもしれません。もし彼がフランス人だったら、きっと「日本が好きだよ」と言ったことでしょう。

さぁ、ここで「もしフランク・ロイド・ライトが日本に生まれていたら?」について、管理人の思いを伝えます。

彼にはぜひ日本に生まれ、日本発の世界に普遍的な近代日本建築の様式を生み出して欲しかったのです。そしたら、欧米の建築の模倣ではなく、また旧来の日本和風建築ではなく、どちらでもない、第三極の建築様式を彼なら出来たし、日本のその後の建築空間も、街並みも今とは変わっていたものになったいたかもしれませ。それほど彼の建築は日本との親和性が高いと、管理人は思っています。

また、アンチテーゼとして戦前一時期各地に建てられた帝冠建築(屋根が和風、上野の国立博物館や名古屋の県庁など)も、きっと彼ならさらに洗練されたものになっていたでしよう。

新たなフランク・ロイド・ライトよ、さあ出でよ!、思い切々です


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Re: 初めてお邪魔します 追伸 

まろん様、

手元を確認してみたら建築画報社刊の「ジョサイア・コンドル」持ってました。以前、購入したの忘れてました。改めて読んで、というかページをめくってみます。

モダニズム建築ですが、
淡交社刊の「阪神間モダニズム」という本もおもしろいですよ。このなかに、あめりか屋設計の住宅とかあるかもです。

> 初めてお邪魔します。
> 公家屋敷という検索ワードから辿り着きました。公家屋敷を3D再現した画像に、目が釘付けになってしまいました。公家おたく、建築おたくでもある者として大感激です。
>
> ところで、上記記事でご紹介の帝国ホテルの本、私も持っているのですが、余りにも装飾的、趣味的なディティールであり、一般的にはよく言われるモダニズムの作例としてカテゴライズすることが本当に適切なのか甚だ疑問に感じます。私は西洋建築ではモダニズム以前の装飾豊富な様式建築が好みなのですが、機能・実用性よりデザイン重視、装飾性という傾向は、モダニズムの主流とは正反対であり、異端という感じがします。
>
> 日本好きな外国人建築家としては、日本に永住し、東京・護国寺に墓があるジョサイア・コンドルもそうですね。コンドルはまだ様式建築の世代ですが。コンドルは日本におけるアカデミックな建築の系譜の親玉、創始者にあたるような人物ですから、そのような大物が、日本好きで、絵師の河鍋暁斎に入門したり、日本人を妻としている事実は大変興味深いです。
>
> そういえば香川県多度津の武田という富豪が大正末期に建てた大邸宅(たぶん現存せず)が、じつに奇妙な建築で、明らかに大名屋敷のような和風大邸宅らしい平面を持ちながら、各部分のデザインは和風だけでなく、ライト風だったり、新古典主義風だったりして、もし完存していたら観光価値も高かったであろうと思われます。設計は、あめりか屋とのこと。もしライトが日本に生まれていたら・・・例えばこんな建築を設計したのでは、と思います。
  • 梅のコージ 
  • URL 
  • 2013年03月31日 00時37分 
  • [編集]
  • [返信]

初めてお邪魔します 

初めてお邪魔します。
公家屋敷という検索ワードから辿り着きました。公家屋敷を3D再現した画像に、目が釘付けになってしまいました。公家おたく、建築おたくでもある者として大感激です。

ところで、上記記事でご紹介の帝国ホテルの本、私も持っているのですが、余りにも装飾的、趣味的なディティールであり、一般的にはよく言われるモダニズムの作例としてカテゴライズすることが本当に適切なのか甚だ疑問に感じます。私は西洋建築ではモダニズム以前の装飾豊富な様式建築が好みなのですが、機能・実用性よりデザイン重視、装飾性という傾向は、モダニズムの主流とは正反対であり、異端という感じがします。

日本好きな外国人建築家としては、日本に永住し、東京・護国寺に墓があるジョサイア・コンドルもそうですね。コンドルはまだ様式建築の世代ですが。コンドルは日本におけるアカデミックな建築の系譜の親玉、創始者にあたるような人物ですから、そのような大物が、日本好きで、絵師の河鍋暁斎に入門したり、日本人を妻としている事実は大変興味深いです。

そういえば香川県多度津の武田という富豪が大正末期に建てた大邸宅(たぶん現存せず)が、じつに奇妙な建築で、明らかに大名屋敷のような和風大邸宅らしい平面を持ちながら、各部分のデザインは和風だけでなく、ライト風だったり、新古典主義風だったりして、もし完存していたら観光価値も高かったであろうと思われます。設計は、あめりか屋とのこと。もしライトが日本に生まれていたら・・・例えばこんな建築を設計したのでは、と思います。

いつもながら有難うございます。 

take様

三十才前のお年とは知りませでした。お若いです。浦山氏です(笑)。将来、末恐ろしい学者になられるかも。
自分は中年と申しておきましょう。残念ながら住居は京都ではありません。中部地方です。しがない会社の役員をしております。
でも距離的には名神の新高速を使えば最速1時間半でいけます。

多宝塔についてコメント頂きありがとうございます。鳥羽離宮の塔群については、院家建築の研究や寝殿造りの研究、平安京提要、その他の文献を飛ばし読みしながら3Dを作っていたので頭が混乱してしまいました。確か三重塔を建立した後、多宝塔に変更した場合もあり、同じ三塔でも時期により、三重塔が二基林立したこともあったかと?

ライトの件ですが、実は自宅も、ちょっとライト風に造りました。書斎にもライト風スタンドが鎮座してます。名刺もそうです。でも、薄くて使いにくいです。ライトのはデザイン優先であんまり実用的ではありません。でも、ライトデザインのボールペンとか贈答にいいかもです。

貧乏旅行については、学生のころ、深夜バイトなどで稼いで、一年休学、ヨーロッパからトルコ、中東、パキスタン、インド、ネパールと旅をしました。そのころは山賊はいましたが、毛派とか過激なテロリストはいませんでした。

インドはいろんな意味で面白いですよ。
でも現在は結構、変貌してるでしょうね。

ところで、鳥羽離宮シリーズが終わったら、羅生門と前、書きましたが、何かその旅行記書いてみたくなりました。そのときはよろしくです。

それでは、彼女と楽しいクリスマス・イブをお楽しみませ。

  • 梅のコージ 
  • URL 
  • 2012年11月24日 14時11分 
  • [編集]
  • [返信]

渋い話題ですね 

私は個人的にはアルベルト・シュペーア氏が好きですが、ライト氏も3本の指に入る大好きな建築家です。落水荘等は梅のコージさんが仰るようにまさに日本的な感じがする建築で、周りの風景等を全て計算しつくした芸術品と言っても良いですね。

ただライト本人と米国の名誉の為に言っておくと、確かに欧米人にとって日本人やアジア人は黄色い猿・非キリスト者という感覚は持ってはいたでしょうが、日本好きと言わなかったのはプライドであって、好きと言える頃にはすでに敵国としての偏見に満ちていたのかもしれません。

実際ヘレン・ケラーは日本好きを公言してアメリカ国内でも受け入れられていましたし、太平洋戦争中ですら硫黄島の栗林中将は名将として尊敬されておりましたから。

ところで、梅のコージさんは京都にお住まいですよね? ではついでに、ロイドの建物を一度見学されてはいかがでしょうか? 阪急電車だとホームを変える事なく一本でいけますよ。ヨドコウ迎賓館は阪急芦屋川駅を下車して山側に向かって歩くと割りと近いですし、タクシーでもワンメーターだったはずです。
  • taka 
  • URL 
  • 2012年11月24日 12時04分 
  • [編集]
  • [返信]

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