3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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幸せな「 i f 」-禁門の変と京唐紙

歴史に「if」は禁物といいますが、「もし、残っていなければ・・・どうなっていただろう?」と、こんなifは幸せなifですよね。宇治の平等院鳳凰堂や姫路城、二条城二の丸御殿、京都御所など、そんな建物の一つです。不思議と、歴史には各時代、各分野を代表する唯一の存在・・・そんな残り方が意外と多いですが、偶然と思ってきたことが、実は、その裏に残すための先人の血の滲むような努力があったと思います。

きょうも、そんな残り方をした「京の伝統工芸」を一つご紹介します。すでに既知済みでしたらごめんなさい。

タイトルに載せました「京唐紙」のことです。

京唐紙は遠く平安時代から、時の貴族たちに愛好されてきました。それから歴史を経て、江戸時代には一般町民の手にも届くようになりました。

ところが、元治元年7月19日(1864年8月20日)、御所の蛤御門で幕府・薩摩軍と長州が戦った、俗にいう禁門の変で京都市中の京唐紙の版木屋さんがことごとく焼けてしまいました。このときは、北は一条通から南は七条の東本願寺に至る広い範囲の街区や社寺が焼失し約3万戸失われました。「どんどん焼け」言われてます。京では天明の大火以来のことです。

このとき、幸いにも一軒だけ京唐紙の版木屋さんが残りました。

唐紙屋長右衛門です。

変のとき、タライに水を張り、目張りした土蔵に版木を入れて、戦乱の火災から唐紙の版木を守り抜いたそうです。幸いにも六百数十種の版木が残りました。

これが残ったから現代でも伝統を伝えています。しかも唐紙以外の様々なインテリアにも生かされるようになりました。

唐紙とは元来、唐 (中国) より輸入した美術紙の総称で、俗にいう「からかみ」とは、文様を彫った板木に雲母 (きら)や具を乗せて和紙に文様をうつした紋唐紙のことです。日本独特の和紙を生かし、襖障子の装飾に使われてきました。江戸期の簡素な寺社や公家・武家屋敷などの座敷を彩ってきました。

現在も続くその「唐長」は京の地で十一代目の千田堅吉氏がお店を構えてみえます。御所の襖障子も手がけ、先回の桂離宮の修復にも、襖、壁紙の桐紋唐紙の制作を手がけられたそうです。
千田氏の著書もあります。
唐長表紙
文庫本サイズで様々な文様が掲載されています。

京唐紙は、公家好み、茶屋好み、寺社好み、武家、町屋好みと、それぞれ特徴があります。

以下、「唐長の京からかみ文様譜」(京都書院アーツコレクション)から引用させて頂きます。

まず、公家好み。最初に唐紙を用いたのも公家でした。
公家たちは有職文様を好んで用いました。菊、桐、藤、竹、楓、松などの草花文を、菱、角、蜀江(しょっこう)、円、襷(たすき)、立涌(たてわく)、七宝(しっぽう)などの幾何文と組み合わせたものが多く、また、鶴、雲文、青海波なども好んで用いられたそうです。御所関係では、萩の丸・梅の丸のような丸紋が多く、雰囲気は、雅で気品があり、優しい雰囲気のものです。
公家-影日向橘
影日向橘という文様だそうです。
もう一枚、
伏蝶丸-公家好み
伏蝶丸という紋様だそうです。

次に武家後のみ、
武家好みの板木は、幾何文様など、硬さのある文様が多くあります。
代表的なものが根引松(ねびきまつ)、紗綾(さや)型、雲などです。
これらの文様の種類は豊富で、それぞれ十種類前後あるそうです。
武家-根引松
根引松といいます。

寺社好みでは、
唐長には各お寺の寺紋の版木が数多くあります。約百枚ほど保存され、現在もよく使われています。たとえば、東西本願寺の抱き牡丹、下がり藤、知恩院の三葉葵、抱き茗荷(みょうが)などです。

茶道好みでは、
室町時代に交際礼式として形づくられ、その中で「わび」という日本独自の芸術美の感覚が深められていきました。したがって、唐紙の文様も、茶人たちの洗練された感覚で選ばれ、茶道の家元は独自の柄を彫らせたりもしました。茶方好みの唐紙には幾何文様はあまりなく、植物文様、特に桐文が多くあります。
唐長には茶方好みの板木が多く残されているそうです。
茶道-千家小桐
千家小桐といいます。

町家好みでは、
町家好みの板木は種類が豊富です。花鳥風月、光悦・光琳好み、小紋柄に分けられますが、梅、桜、秋草 、雪花など、四季折々の文様が数多くあります。全体につつましい、小柄なものが多いとのこと。
町屋-光琳枝梅

以上、引用で申し訳ありません。
知らず知らずのうちに、京都のどこかで多分見かけているでしょうね。

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コメント

私自身は 

お目に掛かった事はありませんが、やはり日本を代表する工芸品であるという認識はありますね。

現在文化財にもなっている『斎宮女御集』や『九条殿御集』等公卿の日記にも使用されていますから、まさに我が国が誇る伝統文化と言える事が出来ますね。

ちなみに唐長屋長右衛門さんは京都の人ではなく、元は摂津の人だそうですね。

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