3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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後藤久太郎氏から「小壁」について指摘がありました。

ご無沙汰しておりました。管理人の梅のコージです。
訪問者の方からもご心配や励ましのメールを頂きとても感謝しております。今後もライフワークの一つとして波はあるかもしれませんが頑張ってゆきますので今後とも宜しくお願い致します。

さて以前、「小 壁」の誇り・・・もしくは矜持、というタイトルで装飾小壁についての考察と起源について私見を述べましたが、とくに起源について、宮城学院女子大学教授の後藤久太郎先生から誤りのご指摘がありましたので、遅くなって申し訳ありませんが先生の知見を掲載させて頂きます。

と、その前に先生の著作を幾つか紹介させて頂きます。
まず、「近世初期上層公家の遊興空間」
近世初期上層公家の遊興空間
近世、後水尾院や公家の屋敷や別邸・茶屋の指図と考察、また「格子」・「物見」が普及した時代背景等近世の建築史について興味深い内容となっています。松井みき子氏との共著です。出版社は中央公論美術出版です。お勧めです。管理人も持っています。ただ、まだ全部読んでいません・・・。

もう一冊ご紹介します。
今年になって刊行された本でまだ新しいです。書名は「近世建築指図の総合的研究〈第1巻〉」です。
近世の平面図としての「指図」の作図技法・描法の展開に関する研究本で主に御所関係をまとめています。これも中央公論美術出版です。同社は建築史関係の本も多く出版しています。
近世建築指図の総合的研究 
さて小壁の意味ですが一応、復習として簡単に触れておきます。
家屋敷の鴨居から天井までの間の壁のことを「小壁」と言います。
小壁 
こんな感じです。

その小壁ですが、「小 壁」の誇り・・・もしくは矜持、上で書いた装飾小壁の起源について私見として、

ちなみにこの小壁や天井に唐紙を張り紺碧障壁画で飾るようになった初見は、家康が関が原の後、慶長7年(1602年)6月に藤堂高虎を普請奉行に起用し、同年にはほぼ再建なった伏見城だと思われます。

と書きましたが、その私見について先生からの訂正のメールがあった次第です。

では、先生の知見をご紹介します。
装飾小壁の初見は、伏見城では無く、元和3年~造営計画が始まった徳川和子(まさこ)の入内に備えた御殿だと思われます。
川上先生が最初に伏見城説を日本建築学会の大会で発表されたのですが、この時後藤も装飾小壁・絵天井の初見は、伏見城では無く、元和の徳川和子入内御殿群中の小堀遠州が奉行を務めた御殿である由の発表を行いました。川上先生と後藤の間で議論になり、伏見城の御殿の装飾小壁は内法長押の上の小壁で有ることは証明できず、史料上では元和の御殿であることで両者の見解が一致しました。

これについては、日本建築学会の大会の梗概集に載っておりますが、残念ながら日本建築学会のデ-タベースには入っておりません。もしご希望なら論文をpdf化してお送りしますので、PCのアドレスをお知らせ下さい。ただこれでは議論の様子は分かりません。当時の発表に立ち会った、当事者で無い在命の研究者にお尋ね下さい。例えば京都女子大学の斎藤英俊教授などは現役ですので答えてくれると思います。

とのご指摘を頂きました。先生には改めて感謝申し上げます。

先生の文中にも名前が載っていましたが、小堀遠州について、この人が二条城二の丸御殿に代表される桃山文化の華・あの豪華絢爛な障壁画を花開かせた仕掛け人なのではと、密かに管理人は思っています。近世、利休に代表される侘び茶に対して、綺麗寂び茶を始めたのも小堀遠州です。近世の公家茶道にも、その影響が伺えます。この件については、また日を改めて書いてみたいと思っています。

ちなみに遠州ですが、彼の指示で造営された仙洞御所や江戸城の本丸について家光などから豪華過ぎる、また御所の庭が中国風で岩が多く奇抜過ぎると改築命令が出されたりしています。
比較的、派手好みだった家光でさえ気が引けるほどだったんですから、遠州これやったり!ですね(笑)。

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2017年5月8日更新

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