3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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寛永度二条城天守閣を再築しました。

先回、寛永度の二条城天守閣を3Dで作成、アップしましたが、後でちょっと手抜きがいささか多く稚拙な作品になってしまったことを反省。そこで今回、改めて再築し直しました。もちろん完璧さを求めれば一ヶ月かかりますが、それではブログが毎日工事日記になってしまいますので、鑑賞に堪えられる範囲内で作ってみました。
さて、その3Dの作成ですが、参考にした元図があります。寛永期の頃、幕府お抱え大工頭の中井家に残る寛永度の二条城天守閣立面図です。とりあえずその図をアップします。夫々クリックすると拡大します。
二条城天守閣(寛永)立面図
思文閣出版刊「大工頭中井家建築指図集」を参考にさせて頂きました。文献によれば内外共に五重の五階、初層の間口は東西10間、南北9間とあります。この間口を現在の尺貫法に当てはめると、一間が1.82m。10間だと18.2m。ちょっと小さい気がします。そこで当時は京間寸法だったとして、1.91m×10間、さらに切りよく1間2m、計10間=20mの南北18mにしてみました。そうすると石垣を含めた天守閣の高さは立面図及びバランスから考えて31mの高さ設定にしました。信長の安土城が石垣込みで約46m程、秀吉の大阪城もほぼ同じぐらい、家光の作った寛永度の江戸城天守閣が群を抜いて大きく高さ60m(石垣含)。これらと比べるとちょっと規模が小さいですね。もっとも防御面にそんなに力入れてませんでしたから、京都にはちょうどお似合いのサイズかも・・・です。それから中井家の元図を見ると、犬山城のような望楼がなく層塔式になってます。また壁の部分を見ても柱が壁から出てないので(いわゆる真壁でない)、家光の建てた江戸城天守閣風にちょっとしてみました。後、参考までに洛中洛外図に描かれてきた二条城天守閣をご紹介しますね。
二条城舟木本
この洛中洛外図は「舟木本」といわれる屏風で描かれた年代は元和二、三年(1617年ごろ)。二条城の天守が左上に描かれています。この天守は徳川家康が慶長7年(1602年)、豊臣秀長の大和郡山城の天守を移築転用したものです。見ると天守は望楼式で最上階は窓が花頭窓で欄干で囲まれてますね。壁も柱の出た真壁ですね。ではもう一つ絵巻をご紹介。
林原美術館本二条城
林原美術館本といわれる屏風で舟木本とほぼ同時期に描かれました。でも天守を見比べると舟木本の天守にはあった望楼型の花頭窓や欄干がありません。層塔式になってます。真壁はそのままです。以上二点の絵巻は小学館刊「近世風俗図譜・洛中洛外二」の一部から掲載させて頂きました。では次に残るもう一点を紹介します。青幻舎刊「新発見洛中洛外屏風」(狩野博幸著)を参考にさせて頂きました。
徳川和子入内時二条城
この屏風は先回ブログでもご紹介した池田本ともいわれる徳川和子(後の東福門院)が朝廷に入内したときの姿を描いたもので、このなかにも当然、二条城が描かれています。年代的には元和6年(1620年)です。天守閣を見ると望楼式になってます。しかし花頭窓はありません。う~ん、この屏風間の違いは何なんでしょうかねぇ・・・。ちなみに二条城の天守閣は寛永元年(1624)、後水尾天皇を城に迎えるため伏見城から移築した天守をさらに改造したものです。家康の慶長時の天守は淀城に移築されました。で、淀城の移築時の指図が残っていて、それを見ると天守の壁は白漆喰の総塗籠になってます。移築時に真壁から改造したんですかね?よくわからない・・・頭が混乱してきました(笑)。まぁ、とにかく、少なくとも寛永元年の時期でみるならば中井家の図面の天守が江戸期二条城最終の姿だった・・・とは言えると思います。
それでは3Dで作成した寛永度二条城天守閣の銅板葺タイプを載せますね。
二条城天守閣(銅屋根)
いかがですか?層塔式ですっきりしてますね。屋根も銅板葺で緑青も吹いてます。さらに斜めから見た姿を一枚。
二条城天守閣(銅屋根)斜めか
今回は金飾りも幾つか付けてみました。多少華やかになりましたかね?
さてもう一つ別のタイプもアップします。これは屋根が通常のグレーのもので、いわゆる白黒タイプですっきりしてます。この方がお城らしいかも。
二条城天守閣(白黒)正面
さらに斜めからの一枚。
二条城天守閣(白黒)斜めから
いかがですが、みなさんは、グリーンの天守と白黒の天守とどちらが好みですか?もし、よろしかったらコメントででも意見頂けたら、飛んで喜びます(笑)。よろしくお願いします。
さて、一応、天守はこれで終り(目標としては100%想像ですが天守内部も3D化してみたいです)、後は本丸全体図の作成に移ります。乞うご期待を!



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2017年5月8日更新

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