3D京都

いにしえの京都を3Dで再現します。短歌、史話、公家さんも書きます。

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方広寺大仏殿を造ってみました。

方広寺は、東山の地に大日如来(大仏様)を祀るため、1586年(天正14年)秀吉により奈良・東大寺に倣って大仏殿の造営が開始され、1595年(文禄4年)完成しました。1595年10月28日(文禄4年9月25日)の大仏開眼のため千僧供養会には、天台宗、真言宗、律宗、禅宗、浄土宗、日蓮宗、時宗、一向宗の僧が出仕を要請されました。千僧供養に出仕する千人もの僧の食事を準備した台所が、かの妙法院だそうです。東大寺の大仏より大きい18mの大きさであったといいます。また釘などは刀狩で没収した武器の再利用されたものも使われました。しかし、1596年(慶長1年)慶長伏見地震により倒壊。その後、豊臣秀頼により再建されましたが、1798年(寛政10年)落雷による火災で焼失した後は同様の規模のものは再建されませんでした。大仏殿の規模ですが、全高:約49メートル、全幅:南北約88メートル、東西約54メートルもあり東大寺をも凌ぐ大きさでした。秀頼の建立した二代目は、1612年 - 1798年までの約186年間焼けずに残っていました。あの天明の大火にも焼けなかったんですね。返す返すも雷に被災したのが残念です。当時から避雷針があれば日本の文化財もかなり残ったのではと思います。平賀源内さんにはぜひ避雷針を発明してほしかった!。さてここに一枚の洛中洛外図に描かれている方広寺を載せますね。青幻舎刊「新発見 洛中洛外図屏風」からの一部抜粋です。夫々クリックすると拡大します。
方広寺大仏殿絵図
右上の寺社は秀吉を祀った豊国廟です。絵中ではちょうど朝鮮の使節が見学する様子が描かれています。ちなみにこの新発見といわれる屏風は元越前の前田家の所蔵だったとも言われるがいまだはっきりしていない。ただ描かれている画題が、秀忠の娘・和子の入内風景を描いたもので、元和6年と時代を特定できるため、その当時の京洛の様子が鮮明にわかることが特徴。
方広寺大仏殿指図
方広寺大仏殿の指図です。思文閣出版「大工頭中井家建築指図集」(谷 直樹編)から一部掲載させて頂きました。この指図をもとに今回3Dで再現してみました。同書によるとこの指図は慶長17年に秀頼が再興したときの指図で、この大仏殿は1798年まで残っていました。指図は建地割(立面図)で彩色もしてありとてもわかりやすいです。現代でも材料さえあれば再興できます。京都観光の目玉に誰か建ててくれないかなぁ・・・でも明治以後もかなり小規模になったとは言え、4代目の大仏が残っていたのは、京の人々の大仏に寄せる思いが深かったのでしょうね。
方広寺大仏殿正面図
まず正攻法で指図のとおり正面から再現しました。3Dで造りながら大きな建物だなぁと痛感しました。秀吉のころ、まんだこんな巨大建造物をささえる大木が残っていたんでしょうかね?
方広寺大仏殿斜め図
そして斜めからのポーズ。なかなかポロポーションいいですね。絶妙なバランスの設計感覚だと思いました。
方広寺大仏殿正面全体図2
大仏殿とそれを取り巻く中門(仁王門)や回廊を伴った3Dです。造って見て、大仏殿の規模(高さ50m)とのバランスを考えると回廊一つとっても棟高さを12m程にアップしました。それでないとバランスが崩れますからね。とにかくすべてにおいてサイズが大きいんですね。
方広寺大仏殿正面全体図
同じく取り巻く回廊と門と大仏殿です。
方広寺大仏殿斜め全体図
そして斜めから見た方広寺大仏殿の全体俯瞰図です。その巨大さがしのばれます。そうそう、石垣を描くのを忘れました!いまでも残っていますからね。次回はお隣の豊国廟も機会があれば再現してみたいです。

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コメント

NoTitle 

花岡さま。コメントありがとうございます。直接の参考資料はありませんが、東大寺の大仏殿についての修理工事報告書があります。添付図版等の性質上、ブログ記事として掲載させて頂きました。宜しかったら読んでみてください。
  • 梅村京一朗 
  • URL 
  • 2018年05月28日 07時49分 
  • [編集]
  • [返信]

方廣寺の最大の丸瓦の直径は? 

最近、方廣寺 大仏殿と書かれた巨大な丸瓦を手に入れました。
本物かな???と思っています。時代はそこそこありそうです。
当時の大仏殿の最大の丸瓦はどれぐらいだったと推測されるのでしょうか?
分かるようであれば、ご教授ください。
よろしくお願いします。

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