3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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トランプ・ショック

日本を取り巻く国際情勢が急変する可能性が出てきました。

トランプ次期大統領による21日の突然の「TPP脱退表明」。
ちょうど南米ペルーで開かれた「TPP参加12カ国による首脳会合で、全首脳がTPPをやり遂げる決意を改めて共有した」
との声明を出し、安倍総理は「米国抜きでは意味がない。根本的な利益のバランスが崩れてしまう」と訴えた、
ちょうどそのタイミングでの脱退表明。予想はされたことでしたがショックは大きかった。

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そして22日、プーチン大統領の北方領土での「共同経済活動」の提案。
これは実質、北方領土交渉なしでの日本から経済支援だけを得ようとするものであり、
同共同経済活動によってロシアの同領土への主権が確定し兼ねない、という日本にとっては
まったくのメリットがない雲行きになってしまった・・・

先日、17日のときは、
トランプ氏に会談要請があった30カ国を断って安倍総理が他国に先駆けて会談し
日本重視の姿勢。さすが安倍さんはフットワークが速い、猛獣使いが上手とマスコミ、国民も評価し、
総理はトランプ氏を「信頼できる指導者と確信」とまで持ち上げました。

そして「トランプ氏がどんな人物」か?と各国の首脳は競って安倍総理からその人物像を聞きたがった。、
とマスコミは報道し、政府は一定の成果があっことを強調しました。

ところがその舌の根も乾かないうち、今回の脱退表明でしたから、
とんだ安倍総理に恥をかかせる形になりました。

プーチンはプーチンで、
これまで安倍総理が領土問題解決に「手応え」を感じたと幾度も記者会見で
述べているのに対して、トランプが当選したら、今回のあっという間の手のひら返し。
しかも、択捉島と国後島に新型の地対艦ミサイルシステムを新たに配備したと報道され、
これでは領土交渉どころではない、なかば恫喝外交になってしまった。。。
これまで安倍総理は17回ものプーチンとの親密な会談を行ってきましたけど、
一体なんだったのか?・・・と憤りばかりが出ます。

以前、プーチン大統領との会談に安倍総理が少し遅れ、
総理が申し訳ないとばかりに小走りでプーチンのそばへ駆け寄ったことを思い出します。
プーチン大統領は遅刻魔として知られ、それを交渉の手段に利用していました。
ちょうど、あの宮本武蔵が佐々木小次郎との決闘でわざと遅れ、小次郎が怒りに我を忘れた
スキに倒したエピソードみたいなものです。
総理の一瞬の小走りは日本人の行動そのものです。
相手に申し訳ないという気持ちが先に出る国民性ですからね。

プーチンにも個人的には領土問題に応じたいという思い自体はあったと思います。
ロシア経済も疲弊してきてGDPも今は韓国以下にまで下がっています。
それでも今回の仕打ちは、
いかにロシアのナショナリズムが強いか、それにはプーチンさえも制御できず、
もし領土問題で日本に譲歩すればプーチンといえども安泰ではない・・・
そんな背景もあるとは思いますが。

今回の一夜にしてのトランプとプーチンの豹変。
安倍総理への評価も一夜にして、「持ち上げ」から「相手が一枚も二枚も上手」
甘ちゃん外交とまで」と侮蔑さえもされました。

事実、そうなってしまいましたが、
総理への一方的な批判だけでは何の解決にもなりません。
総理も当初は反対していたTTPへ参加したのも
アメリカとの同盟・安保をさらに強化し尖閣など中国の強硬な覇権・恫喝から
日本を防衛するためには参加もやむ得ない、との判断だったからだと思います。

中国が尖閣に実力行使しないのも、
アメリカとの強固な同盟があるからです。

その同盟がトランプの登場によって不透明になってしまいました。
日本は憲法九条の制約もあって軍事も迎撃能力しかありません。
いざとなったらアメリカに頼るしかありません。

現実の世界は軍事力そして核を持っていなければ外交で主導権を握れず、
なめられ、相手にはされず、ただ都合のよいATMにされるだけです。

今、日本が生きてゆく道は、
やはり憲法の改正、第九条を破棄し本格的な国軍の創設。
そして集団的自衛権の行使、対米国とは現状の片務的な安保条約から
両務、つまりもし両国が他国からの攻撃を受けたらともに血を流す」
軍事同盟でなければ、次期大統領のトランプは納得しないでしょう。
たとえ米国の犬と言われようとも、耐えてついてゆく。そして機会を待つ。
それがイヤだったら核大国の中国に朝貢するかロシアに北海道を差し出すか?
だったらまだアメリカの方がましでしょう。
安倍総理も日本の置かれた立場を十分過ぎるほど認識していたから
即、トランプに会いにいったと思います。

核については取り敢えず持たず、米国の傘の元に入る。
で、なければ一端核をもったらアメリカは日本に対して潜在的脅威を持つでしょう。
ただいつでも核を作れるぞ、という実用段階までの研究は必要だと思います。
(個人的には日本が核を持たらずを得ないときは世界の終わりだと思っています)

たとえトランプでも、
世界を見渡して国力・経済力・技術力・安定度で同じ価値感を守れる同盟国は日本しかないと思います。
中国は遅れてきた帝国主義であり共産党一党の独裁・全体主義国家、
ロシアにしてもソ連時代の軍事優先・強兵思想をそのまま引きずっています。
EUも縮小か解体かと混乱している状況です。活路を中国に求めるほど余裕などありません。

今までアメリカが世界の警察官(というかオバマ以前)役を果たしてきましたが、
今はその余裕はなくトランプによって保護主義、内向きになり、
他地域の紛争や戦争には介入してゆかないでしょう。
北朝鮮とさえ暗黙の不干渉を伝えるかもしれません。
その方が逆に中国への牽制になるからです。

保護主義は一国平和主義であり、自由や民主主義などの思想・理想よりも
実利的なビジネス・貿易へと傾斜してゆきます。
アメリカは日本に対してTPPよりより厳しいかつてのスーパー301条のような貿易上の無理難題、
要求をしてくると思います。
それに対してどこまで呑むのか?
結果、ある程度煮え湯を吞まされるのでしょう。

残念ですが、今の日本に軍事同盟的に頼れるのは大国アメリカしかありません。
契約・条約をそれなりに尊重し、いい意味でのヤンキー気質をもつ米国は
ベストではないけど他に選択肢はありません。
(トランプによって米国への信頼度もかなり減ったけど、それでもアメリカしかない)

トランプ氏には、最終的には日本と米国が強固な絆を保つことが
世界の安定につながることを認識してほしいと思います。

今後、アメリカ、中国、ロシアの三国が水面下で何らかの不可侵を結び、
地域ブロック単位での国益を分け合う可能性があります。
そうすると、ますます日本は不利な状況に落ちこまれると思います。
まさに正念場です。

日本はどうしたらよのか?

自分にもわからないですが、
上記でも書きましたとおり、アメリカとの同盟を堅持しひたすら耐えしのび、情勢の変化をとらえ、
日本にとって有利な条件を導き出す。あるいはその機会をじっと待つ。

たとえ上記三国が実利上の結びつきを得ても、
結局、互いの国益がぶつかると思います。
たとえば、トランプは中国からの輸入品に4割の関税をかける、と言っていて
それがどこまで実行されるかはわかりませんが今後の米中間の貿易摩擦・火種になる可能性があります。
ロシアにしても日本の北方領土に軍事基地を設けミサイルを常備することは、
アメリカにとって将来的な脅威になるでしょう。

詰まるところ、アメリカ、中国、ロシアは同床異夢の関係であり、
いつ敵対・紛争状態になってもおかしくはないのです。

世界はどうなってゆくのでしょう?
国連の調停能力は下がり、
地域紛争が起きても侵食する国はあっても解決する国はなく、
テロが多発して独裁・軍閥政権による一般市民への人権蹂躙、内戦による互いの殺し合い
虐殺と報復の連鎖、そんな修羅の世界が待ち構えているのでしょうか?

そんな世界で、「お人好し」の日本は富を吸い取られ、無くなったら
うち捨てられるのでしょうか?

世界はあまりにも狡猾で自己本位です。
お人好しはバカにされカモになるだけでしょうか?
騙された方が悪いと嘲笑されるだけでしょうか?
いいえ、日本の長い歴史のなかで得られた大切な「文化」です。

その文化が、もし弱肉強食の世界において何ら意味をなさないのなら、
人類の文明と発展という大義は失われ、過去一万年の昔に人類はまた戻ってしまう・・・という悲嘆は
過敏過ぎるでしょうか?




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2017年5月8日更新

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