3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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近世の公家屋敷を代表する九条道房邸が完成しました。その一 全体編

お盆も終わり何となく夏の暑さも和らいでいく気分ですね。
そう、実際には暑くても盆が過ぎれば気分は夏の終盤を告げます。
あの、藤沢周平の小説に出てくる「蝉しぐれ」の怒涛のような鳴き声も
鎮まっていきますね。
と、そう思ったら台風襲来!
「暑さを吹き飛ばす!」とは、
良きにつけ悪しきにけ、、、、秋の波浪を伴っていたのですね・・・

さて6月来の九条邸の3D制作ですけど、
やっと完成しました(室内は将来編に)。
自分として過去最大の作品群です。

分量的にみたら名古屋城の本丸御殿は確実に超えている?
と思うんですけど、どうでしょう?

今回はまず邸宅全体の俯瞰図、概要の3DCGをアップします。

すでに以前「江戸時代の公家屋敷ってどんな感じ? 摂家・九条家の場合 間取り編」
と題して九条邸の概要について書いているので重複する部分もあると思いますが、
そんなときは、じっとCGを眺めてください 笑。

タイトルに記載している九条道房についてもすでに書いていますが
少しだけ触れて本題に入ります。
道房(みちふさ)は、慶長14年8月13日 (1609年9月11日) - 正保4年1月10日 (1647年2月14日))にかけての
江戸時代前期の公家です。。藤原氏摂関家九条流の九条家の当主で最終的にも摂政・左大臣に昇り
つめています。
道房の母は豊臣完子といって、NHKの大河「江〜姫たちの戦国〜」の主役・江の娘にあたり、
姉の淀殿のもとで生まれています。
長じて九条幸家(道房の父)に嫁し道房を生んでいます。
一方、完子を産んだ江は徳川家忠と再婚し三代将軍となる家光を生んでいます。

つまり完子と家光は異父兄弟にあたり、
道房は家光と甥の関係になるわけです。
で、道房の正室は鶴姫といって松平忠直の娘です。
なお、道房と鶴姫は従兄妹でもあります(母親同士が異父姉妹)。

あぁ、ややこしい!

とにかく、そんな関係もあって、
将軍・家光が将軍宣下のため、
寛永11年(1634年)に上洛した際、家光は道房邸を訪れています。

間取り編で書いたかな?
当主・道房の居間・応接の対面所より
正室の鶴姫の居間の方が広いのです。

なんか道房も肩身が狭いきがしますね。
でも、それゆえか、徳川の援助もあって道房邸は敷地こそ3500坪ほどですが、
建物は敷地いっぱいに建てられ、いろんな趣向を凝らした立派な
御殿だったようです。

実際、間取りを見てもそう思いますし、
寛永時代にみられる建築の斬新さも十分読み取れます。
一時期、本邸にもなりましたし。

では、おさらいというか、
元図の九条家指図(京都府総合資料館)
と今回の3Dの間取りとを比べてみます。

まず、元図から、
九条家指図(寛永)

そして、
今回の3Dの建物群を真上から見たCG図、

九条道房邸真上


と、お手製の間取り図、
九条邸二階文庫蔵の位置


どうでしょう?
基本的に元図に従い制作していますので、
屋根の連なりも元の指図に似ていると思います。
また、自前ですけど、
「3D京都」の敷地・、間取り図」を参考に
記事を読んでいただくとわかりやすいと思います。


で、次に正門である東側の四足門方向から見た俯瞰図。

九条道房邸正面

屋根に火の見櫓のような物があるのは台所の煙り出し窓です。
幕末、江戸の大名屋敷にも建築規制の緩和もあって多くの
立派な物見櫓が建てられましたが、
おそらく寛永のころも同様に単なる煙り出しでなく
豪華さを競っていたでしょうね。

で、もう少し上から同方向を俯瞰してみます。

九条道房邸正門から俯瞰

さらに敷地内部の建物の配置がわかると思います。


屋根形状によって建物を色分けしますと、
寝殿、対面所等の表向き御殿は檜皮葺、
それに付随する付属屋や台所、廊下、使者の間等は瓦葺き。

この瓦葺きですけど、
寛永のころは本瓦といって昔から寺社等の屋根に葺かれた「丸瓦」が
使われていました。
今日、一般在来工法の日本住宅で使用される「桟瓦」は、
江戸中期になって出てきたもので丸瓦より軽量に出来ています。
そんなこともあって同中期以降、瓦も急速に普及してゆきました。

本瓦
(本瓦・丸瓦)
桟瓦
今も一般的な桟瓦


そうしますと、この九条邸の瓦は当然丸瓦であり、
それなりの重量にも耐えられる建築構造になっていたと思います。

最上級の檜皮葺は別にして、
瓦葺きがどこまでの建物に使用されたのか?
今回の間取りからはわかりませんが、
自分なりに当時の洛中洛外図屏風や資料等に基づき
それぞれ屋根を葺いています。

ということで、
前述しましたとおり、
台所や女中、公家侍、使用人が住む長屋、そして蔵などは瓦葺き、
正室や家族の住む奥向きは杮葺き、
また屋根形状は「むくり屋根」にしました。
反りの逆をいく訳ですが、
当時の桂離宮等に代表される別業文化を象徴する屋根建築が
この「むくり屋根」であり、
まさに公家が好む瀟洒な佇まい。
また、当時の利休の「わび」、「さび」とは違った、
京洛の朝廷が中心となった「綺麗」もしくは「綺麗さび」を
表現する重要なアイテムでもありました。

後、外便所や風呂等の生活に密着した付属屋は
とち葺きにしました。
「とち葺き」は葺く板が1~3センチほどもあって、
当時の町屋の庶民住宅に主に使われました。
さらに、その上に石を置く場合も多いです。

洛中洛外図でも、信長が上杉謙信に贈った「上杉本」では
まだ戦国時代のただ中にあって、
石置き屋根が多いですね。
それが舟木本などの元和、寛永期になると、
杮葺きはもちろん町屋でも瓦が葺かれ
京の町も立派な風に変わっていく様が同屏風から伺えます。

後、これは、まったく自分の想像ですが、
対面所と奥向きとを結ぶ渡り廊下のちょうど鍵の手にある「文庫蔵」の
屋根は銅板葺きにしてみました。
当時、家光の江戸城天守閣など銅葺きで葺かれていましたから、
甥でもある道房邸に一つぐらいあっていいのじゃないの?
と、銅で葺いてみましたね。

以上、五つのタイプの屋根になった次第です。

さて、余談が長くなりましたが、
次に南向きから、

九条道房南側から

台所、二階長屋、それから御局様の杮葺きの二階屋も見えます。



九条道房邸北側から
(北側からみた全体図)

二階蔵座敷や風呂、奥向き御殿も見えます。

そして、西側から、

九条道房邸西側から



二階建て長屋が大きくみえます。
大きすぎるかなぁ・・・
裏門もみえます。
遠く中門廊もみえます。
あら、懐かしや。
寝殿造り・源氏物語の世界だぁ。

あぁ、もっと冒頭の方に載せようと思っていた斜めからの俯瞰図、
載せるの忘れてた。

その斜め方向からの俯瞰図。
屋敷内の建物の概要がわかると思います。


九条道房邸斜め



以上、足早にざっと俯瞰しました。

次の「その弐編」からは、
屋敷内の各建物を巡ります。


「ついで」といってはなんですが・・・

お盆休みに家族そろって久しぶりに温泉旅行に出かけてきました。

奥飛騨で上高地へも行ってきました。
ここへは三度目。

そして、ついに、ほ、ホ、穂高の美しい稜線が見えた!

もう感動の渦です。
こんなにもクリアーに上高地全体が視えたのは初めてです。
もうここは別天地ですね。

上高地

どうですか?
綺麗でしょう。


稜線も岩肌もはっきり視えます。
穂高岳

明神池へ向かう途中、
猿の群れにも遭遇。
上高地のサル


たくさんいました。
子連れの猿もたくさん。
この時期は繁殖期?
上高地に来て猿たちに出会うとは想定外だったので
嬉しかったぁ。

上高地の猿は人馴れしているのか、
カメラを向けても全然怖がりません。
というか「どこ吹く風か」と人間が視野に入ってない様子。

ここの猿は餌付けもされていないので、
人間に飛びかかってお菓子や弁当をかっさらうことも、
ひっかき傷を負うこともありません。

ごく自然な感じで上高地に溶け込んでいる感じ。
こんなお上品?な猿たちは初めてみましたね。

山といえば、若かりしころ、ヒマラヤのランタンリルン峰やチベット文化圏のレー、
スイスのアルプス、それから日本の北アルプスの奥の院といえる雲の平や薬師岳など
いろんな山を巡りましたけど、
ここ上高地は独自な清浄感がありますね。
外国の高山帯の地域は広いカール谷や氷河がありますが、
意外と豊かな森と河を伴った湿潤な風景は少ないです。
また植物相も放牧のためか単純です。

でも・・・・ですが、
帰りのシャトルバスの待ち時間には参りました。
そもそもお盆に行くのが間違っているのですが
家族が揃うとなると・・・お盆になってしまうので。
バス待ちの最後列に並ぼうと思ったら
どこまで行ってもたどり着かない・・・
聞いたら2時間待ちだとのこと、
一瞬、絶望を感じましたね。
近くの外人も「ヤー」と思わず叫んでました。
ドイツ人かな?
上高地バスターミナル


でも、それでも、
また上高地に行ってみたい、
というか行きます。



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