3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。随筆、短歌も詠みます。

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梅村京一朗短歌集 内花火

例によって、
九条邸の建築工事ですが鋭意続けています。
今のところ、寝殿、対面所、殿上・公卿間、台所等できましたが、
後、長屋、物見倉、奥向き御殿、諸門、その他付属屋や塀などどこまで作ろうか?
と思案のしどころです。
延べ3500坪もあるお屋敷をセットで作るのですから甘く考え過ぎていた・・・反省。

完工は8月に入ってしまうかなぁ・・・
遅延して申し訳ないです。

というかここまで書けば
きっと宮大工か工務店さんのブログだと勘違いされますよね?
普通に九条さんの家だってあると思いますし。

そう考えると自分のやってることはかなりレアなことではないかと
密かに思っていますが、
現実に存在しない本流の「公家屋敷」を見るためには、
自分で作るしかないと思い頑張ります。

さて工期が伸びるということで、
今週水は「梅村京一朗短歌集」でいきます。
興味のない方には申し訳ないです。
良かったら眺めてみてください。


★ 夏祭り 家族で上げる 内花火 親まで届けば 児らはうれしくて
 
花火888



先日日曜日、地元のお宮様の夏祭りで
たくさんの打ち上げ花火が上がりました。
自宅の二階からは最高の眺めでした。

でも、
それとは別に、うちの隣の隣のお隣さん宅でも、
家族の内々の花火大会をしていました。
こちら二階からは見下げる形でしたが、
夜空に咲く大玉と、お隣の小玉と、その両方を同時に見れて両得でした。

線香花火77



夏祭り、というフレーズにどこか聞いたことがあるような?・・・と思っていたら、
井上陽水さんの「少年時代」でしたね。
こちらは「夢花火」でした。内花火でなく良かった 笑。

ちなみに陽水さんの作詞法はおもむろに百科事典(今ならネット)を開き、
そこで目に入ってきた語句を作詞に活用?するというもので、
どこまで本当かはわかりませんが陽水さんなら有ですね。
あのころは(今もそうかも)はみんなフォークギターを持っていて、
幾つかのコードパターンで口ずさめばそれなりのメロディーができるという感じで、
自分も作ったし、曲から先、作詞は後が多かったと思います。

たまにギターを使わずにメロディーが浮かぶときがあって、
忘れないようカセットテープ(今は死語?)に吹き込んでいたことを思い出します。

自分なりに思うのですが、
オリジナル曲で売れているシンガーの人たちは、
その依るところは声質にあるのでは?と思っています。
どんなに歌が上手でも
声質自体に個性がないといい曲はできない気がします。

すみません話が飛んでしまいました。

そう花火でしたよね。
内湯があるなら内花火もいいなぁ・・・と
そのお隣さん家族の歓声と楽しむ姿を見てそう思いました。


★ ウトウトと 滑り落ちる 透明な 定規の下に 見える床 


まさに書斎でウトウトしていたら、
机から定規が床に落ちてしまいました。
定規


ただそれだけのことなのですが、
たまたま、透明な定規から床が透けてみえて、
感動?というか心ざわめく部分があって歌にしました。

「透明」という言葉はいいですね。
その言葉を使うだけで「透明感」が出てきます。
ほらね 笑。

松任谷 由実さんの曲のなかに、「海を見ていた午後」という歌があって、
その一小節のなかの、「ソーダ水のなかを貨物船が通る~♪」という結構知られるフレーズがありますが、
この曲を聴くと、
ユーミン女史はシンガーである前に詩人だなぁ・・・と、
その秀逸な透明感に感じ入るのです。


★ 揚羽蝶 腰に宿りて 動かずに 梅雨の重さに 命を終えて


揚羽蝶44



梅雨時、人間と同じように生き物たちもつらいのでしょうね。
ふと見かけた揚羽蝶が自分の腰から離れず今にも死にそうでした。

揚羽蝶の成虫の寿命はわずか数週間。何年もかけて幼虫から育ったのに儚いですね。
ただでさえフラフラ当てもなく飛ぶ癖がありますから、見ていて余計心配ですよ。

その儚さの代償に美しい羽根をまとった姿形は
桜にも似た等質感を抱きます。

そう、揚羽蝶は平家の公達たちの家紋でもありましたね。
まさか「揚羽蝶のように短い栄華で壇ノ浦に滅ぶ」とは、
公達たちも思っていなかったでしょうに。



★ 六月の 梔子の咲く 人知れず 枯れ尽きるまで ただ見守りて


梔子7


書斎からは6月、クチナシの白い花が咲き見えました。
けっこう存在感のある大きな花で、「白色でよかったね、でなかったら歌にも歌われないよ」と
何となく語りかけてしまい。

そんなクチナシも7月に入り枯れてゆきました。
開花から枯れるまで、
おそらく自分だけが見ていたと思うから、
見送ってあげるのが礼儀かなぁ?
と、また来年の再会を呼びかけるのでした。



★ ゴミ袋 路肩に投げられ 鈍き音 やるせなき午後の 空は曇りて


とあるスーパーで店員さんが一杯になったゴミ袋を路肩に一時的ですが投げ捨てていました。
その、存在があるようなないような、鈍い音が聴こえてきました。

午後のどんよりした梅雨空は、
ゴミの比重さえ重くのしかかってくるようです。



★ 潰されて 反り上がる羽根の 風に揺れ 六月迷妄の 鳩のいない月


動きのちょっと遅い鳩はたまに轢かれているのを見かけます。
鳩は平和の象徴と言われるようになったのは何時からでしょうか?
たった一羽の鳩でも、その轢死を見かけると、
ふと、平和への不安を垣間見るのです。


★ 横臥して 水平線を見る どこまでも 島鳴りの国 豊かし麗し

  

水平線を見るのが好きで、
いかようにも想像できる風景は、そう竜安寺の石庭が実は活火山だった?
などとまるで大人の童話のように想像できるから楽しいです。

何も遮るものがない水平線は沈黙の対話の素晴らしさを教えてくれます。



★ 遮蔽音 夜を遮る 都市高の カーブの先に リバイアサンを視る


夜の高速
「みんカラ」さんの車サイトから引用。

とくに名古屋高速2号東山線から名古屋ICに至るルート。
ここのカーブの湾曲した遮音壁はまるで宙体のようです。

リバイアサンとは、旧約聖書『ヨブ記』に出てくる巨大な永生動物の名で、
まだ哲学が学生たちの間で語られてた頃、
リバイアサンの名をよく耳にしました。
まるで封印された素戔嗚(スサノオ)の尊のように、

リバイアサン



風圧と遮蔽音に遮られたそのカーブの先に
解放神として出現する、
ふと、そんな幻惑に駆られる夜の都市高です。



★ 擦り落ちる 皮ベルト一つ 脱衣場に 遅き帰りに 独り湯に浸かる



なにもない、ただ疲れて帰ってきた男の愚痴が湯に入り束の間消えただけです。
でも、浸かり過ぎると、翌朝、だるくなるのは歳だなぁ・・と、
シャワーで体を引き締めるのです。



★ 時代凧 揚がる青空は 若冲か ロケ場を髷の 童子が駆ける


幾つか見た情景が私の脳内のなかで若冲を生み、気が付くと時代凧が上がっていました。
童子はひょっとして自分自身の心の分身かも。

伊藤 若冲は江戸時代の画家ですが、
代表作の「動植綵絵」では様々な動植物が色彩と形態の乱舞を生み出し、
まさに華麗な絵を生み出しています。
緻密な写生にゴッホの幻視した風景が織り込まれている。
そんな感覚を覚えます。


動植綵絵



生誕300年記念の若冲展は大賑わいだったそうですね。
時代はやっと若冲に追いついた感じかな。

そう、追い凧、喧嘩凧の喧騒のように。


★ イルミネーション 拭わぬ涙に 流されて 君と再会する プラザホテルの夜 

 

以前、名古屋駅近くのプラザホテルで政府系の金融機関の懇話会が
毎年開かれていました。
今でも思い出すのは、90度に頭を下げ歓迎してくれるコンパニオンさんのこと。
もうこちらが恐縮してしまって。

そんな少し縁のあるプラザホテルは
ニューヨークのセントラルパーク近くにある高級ホテルで
映画にも出てくる由緒あるホテルです。
名駅のプラザホテルは、
廻りに高層のホテルができて小さくなり、
建物も古いものですが、
待ち合わせというと「やはりプラザホテル」なのです。

このプラザホテルも、
短歌で詠めば、なにもストーリー、物語は小説だけのものではないよ、
短歌は、このホテルの様々な出会いと別れを凝縮し歌うことができるんだよと。



★ 荷を降ろし 帰るトラックの 風を切り 膨らむ幌に 夕陽の注ぎて



なんか昔、西部劇でみたような懐かしい情景です。
幌をかけるトラックはだいぶ減ってきましたが、
それでもアルミ製のウィングボディに射す夕陽よりも
軽トラの幌に溜めるような幌はいつまでも残ってほしいですね。



★ 花びらの 果肉を想う 初夏の 熱き感情を リンゴ酢に浸して



最近、リンゴ酢にはまっています。
これから暑い夏のことを想うと、
思わずは花弁を添えたくなる気分です。


★ 悲観論 朝の陽光に ほだされて 水仙の花 鈴なりに咲けり


suisen88.jpg

どんな悲観的なことも朝の陽光には勝てません。
連打するその輝きを見ているとは、
水仙の鈴なりの花がどうしても頭に浮かんで消えないのです。
まさか、三途の川の手前の水仙ではないですよね・・・??



★ ヨモギ餅 皆で食べる 食卓に 「家族の色よ」と ふと妻は言いて


ヨモギ餅



「家族」の語句を二回使うと短歌が崩れてしまうので、冒頭は「皆」にしました。
だって、ヨモギ餅を食べれば食べるほど、「これが家族の色なんだと」、そう思えるし、
なによりも妻が確信的に言うし。


★ スカイライン 君の語らいは それに似て 飛騨山中 旅に休みなく


旅に語らい、楽しい会話はつきもの。
でも山のスカイラインのように陽気にどこまでも止まらないと、
「旅は疲れるなぁ」と愚痴もいいたくなるのです。
でも、まぁそれも帰ってみれば楽しいアルバムになるのですよ。

そうそう今夏は飛騨高山、奥飛騨に家族で行くのですよ。
どうか山中で会話の隙に道を迷いませんように・・・・




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2016年12月7日更新

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