3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。随筆、短歌も詠みます。

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九条邸の寝殿を作ってみました。

ふぅ やっとと言うか、
九条邸の中心・寝殿の3Dが出来上がりました。

家も売れて、
実家に戻り母と一緒、
家族で暮らしています。
もうこれが終の棲家。

田舎ですので自分の書斎からは緑がいっぱい見えます。
先日はクチナシの白い花も咲いていました。
意外に大輪の花なのですね。

そこで一首、短歌を詠みたいものですが、
もう枯れてしまいました・・・

ちなみに売れた家ですけど、
ちょっと拘った家でリビングに吹き抜けもあったりして
気に入ってはいたのですが、
前もブログで書いた「後悔した家造り」の通り、
実際に暮らすと冷暖房が効きにくかったり、と、
デザイン重視のあまり不便な面もあります。

ですから買った方にせっかく気に入って頂いても、
後で後悔しないか・・・と、
心配もしています。
不動産会社さんにそのことを言ったら、
「余計なことは言わないこと。あくまで本人たちが決めることですから」とピシャリ!

それでも、心苦しいので、
施工メーカーに頼んで瑕疵担保保険の名義変更を頼んだり、
家に合った家具も置いてゆきました(これは喜んで頂きました)。

また、もしやと思い二階フリースペースにもエアコンを設置できるよう
建築時に配線・配管もしておいたので、
その旨は伝えました。

それから天井から吊るしているシーリングファンも、
リモコン操作で風の強弱、上下も変えられることも伝えました。
というか、今日の今日まで、
リモコンでそんな操作できること忘れていた!・・・・

「強」にすると結構涼しいです。
吹き抜けにも効果ありかも・・・です。

しかし、家を出ていく段になって知る・・・・とは、
とんだ間抜けな自分でした。
(家の完成時は説明聴くこと一杯ありますからね)

後、冷蔵庫(やはりリビングに合わせたタイプ)もそのまま使いたい、と言われたので、
もう必死になって中をピカピカに磨きました。
備長炭もしっかり入れました。

床の無垢のウォールナットも、
少しでも傷が目立たないよう頑張って磨きました。
でも、水分を含んだ布巾で拭いたので、
かえって床の塗装が薄れ白っぽくなったかも・・・・

これも後で知ったのですが、
無垢材は水気をしっかり絞った布巾で拭くのが鉄則とのこと。(水気が全然ないのもダメみたい)。

あぁ・・これも出ていく段になって知るとは・・・

人生とはそんなものでしょうか??

と、余計なことグダグダ書いてすみません。

本題に入ります。

冒頭の通り、
とりあえず寝殿部を完成させました(内部は将来)。

間取りサイズは、
平井聖先生の「近世における摂家住宅の寝殿について」に基づき作成。
外壁の建具等も同様に作りました。

屋根形状は、
現在、京都御所で平安の王朝文化・寝殿造りの古性を最も伝えているといわれる、
飛香舎(ひぎょうしゃ)の檜皮葺の屋根を参考に作りました。

ちなみに、飛香舎は後宮の七殿五舎のうちの一つ。
庭に藤が植えられていたことから藤壺(ふじつぼ)の別名もあり、この舎で藤や菊を愛でる宴が行われました。

また、藤原道長の娘で一条天皇中宮・藤原彰子が住んだことでも有名です。

飛香舎1
飛香舎です。


屋根の側面、妻側の方ですけど、
今回は格子に飾り金具でけっこう華やかなものにしました。
実際は「光源氏」の舞台・六条院のように金具も少ないシンプルな方が
寝殿造りに近かったと思いますが、
近世、建築が最も華美だった寛永期に建てられたこと、
それと徳川幕府三代将軍家光が上洛の折り、
九条家を訪問している事実もあって、
上洛殿としての華やかさを添えることにしました。


九条邸寝殿側面
九条邸寝殿の妻側・飾り金具が華やかです。

鬼瓦に近い部分は、
菊の御紋章で縁取っていますが、

では一体どこで九条家の家紋「藤」を表現するのか?

摂家は皇室に一番近い位置にいますから、
菊と藤、
どうバランスをとったらいいのか?
悩むところですね。
九条家家紋藤金色
九条家の家紋「藤」




正面からの寝殿を一枚。
九条邸寝殿正面


一応、柱間は7間となっていますが、
実際は5間ほどのサイズ。

母屋で桁行約17m、
高欄を含めた全体では約20m。

これを平安の寝殿造りの標準的な桁行7間と比べると、
3~5mほど短い感じ。

だから、というわけでもありませんが、
なんか左右・桁行の長さが寸胴というか屋根の高さ等に比べて収まりが
ちょっと良くない感じ(ただ単に自分の画力のなさとは思いますが)。

屋根の高さは、
飛香舎に合わせましたが、
その飛香舎の屋根自身の高さが
平安時代の頃と比べ、
2mは高いのでは?と考えられ、近世になるほど、
建築技術の向上、権威付け等もあり、より屋根が高くなっていった経緯を感じます。

正面及び側面の建具は蔀、
今回は黒漆の枠に朱の漆の格子、
それに飾り金具を付けました。
けっこう華やかです。やり過ぎかな?

でも、江戸期を通じて御所の蔀など
漆が多用されました。

一方、裏側、敷地図では南側にあたる壁の建具は
舞良戸(引違戸)にしました。
これも平井聖先生の記述に従いました。
足利義満の北山殿の寝殿においても同じような建具の配列でした。
蔀戸と引違戸の混用は、鎌倉・室町時代の一つの特徴ですよね。



九条邸寝殿後ろ側
裏側:敷地では南面にあたります。建具が舞良戸です。




次に、斜めから一枚、
九条邸寝殿斜め



その拡大部分、

九条邸寝殿斜めアップ


アップにも多少耐えられるよう高欄や蔀も頑張ってつくりました。



側面からの向背と階段
九条邸寝殿側面アップ

向背と階段は、
主人あるいは高貴な客人の玄関口。
ここから寝殿に上がります。
階段はお決まりの5段。
高欄廻り(縁側)の床高さは85cm~1m。

九条邸寝殿正面アップ
正面のアップ。敷地図では北が正面です。

おっと忘れていた!
正面のアップも。
少しでも画数稼いでいます 笑。
向背と階段も大きくアップしてますが、
鑑賞に堪えられるかなぁ・・・・

さぁ、明日からも
九条邸作りに勤しみます。
途中、いろいろヤボ用はありますが、
頑張ります。
次の水曜も記事書きますよ。
ネタもいろいろあるし。

では、ごきげんよう。





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2016年12月7日更新

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