3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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家を三度建ててわかったこと・・・其ノ一

前、ブログで実家(本宅)の家のリフォームをする算段だったのが、家が傷みすぎて建築確認申請も通らず、
結局、新築にした、と書きましたが、
今、その真っ只中です。

今回は会社の顧問をされている方から紹介された工務店だったので相見積もとることなく、
そのままそこで建てることなりました。

地元の小さな個人工務店ですが、
そこの社長(棟梁)さんと出会い、建築・家造りについて裏も表も率直に語られ、
とても勉強になりました。目が見開かれました。
30年前、初めて建てた家を、この棟梁さんに建ててもらえれば良かったなぁ・・・・と思いました。

これから書くことは、棟梁を通して日本住宅の在来工法のメリットとコツ、大手ハウスメーカーとの違い、
また自分自身関わって家造りの過程を通して体験したこと、失敗したことなど、
当ブログ記事を読んだ方の家造りの参考にでもなればとも思い書く次第です。

二回に分けて書くかな。
後編の方は棟梁さんに取材して書く予定。
一応、自分は20代の頃、地方紙の記者をしていたので、
何となくインタビューしたい気分です。

私は、
生涯、というかまだ生きてますが、家族の住む家を今回も含め三度建ててきました。
30年前の結婚したころ、
まさか三回も新築の家を建てるなど思いもしていませでした。

何も自慢?するために書く気など毛頭ないですが、
自分の人生を振り返ってみて、気がついてみたら、いろんなことが
あったなぁ、としみじみ思い返すからです。

最初の一軒目は30歳のころ、
新婚で30坪のささやかな家でした。
親の勧めもあって(援助もあって断れなかった・・・)小さい家なのに応接間、座敷まであって、
将来、生まれてくる子たちの部屋は?
と、そのころは先のことも思い至らず、
とりあえず二人住めればいいや・・・と軽く考えてました。

当時は、たとえばシロアリ対策の塗布材も期限が定められていないなど、
建材に化学物質が多量に使われていて、今でいうシックハウス症には
悩まされました。毎日、吐き気を催していました。
シックハウス症という言葉自体知りませんでした。

また建物の地盤も緩く、
後でわかったことですが、造成される前は湿地でオガ屑の捨て場だったとのこと。

そんな事で、最初の家は何も知らず若さだけで建てました。

その後、仕事の関係でその家は妹夫婦に譲りました。
敷地がオガ屑の捨て場であったことはそのとき知りました・・・・・

実家(本宅)に戻った後は増築して家族暮らしがずっと続きましたが、
何を思ったのが50になって忽然と家を建てる衝動に駆られ、
近くの分譲地を購入、新しく建てました。それが二軒目。

私は建築家のフランク・ロイド・ライトが好きなので、
可能な限り家のデザインにもライト風を取り入れました。
自分なりに満足しました。でも、高くついてしまった・・・。

デザイン重視はやがて飽きてきます。
そして、もっと動線・生活重視の家を建てるべきだったと反省しました。
家族からも耳にタコができるほど愚痴を言われました・・・・

もう、これで家を建てることもないだろう・・・と思っていた矢先、
母が認知症(比較的軽度)になり本宅で一人住まい。
今後のことを考えると、やはり実家で一緒に親の面倒をみた方がいいだろう、と
実家に戻ることにしました。(ロイド風?の家は6年ほどしか住まいことに、もったいない・・・反省)
ですが肝心の家が築50年、シロアリにもやられ耐震性もなくリフォームしなければならない状況でした。

でリフォームの予定だったのが家が痛みすぎて、建築確認申請も通らず、
全面的に新築で立て直すことと相成りました。

これが三軒目。
今度は余分な金をかけず実用的でシンプルに造ろうと
冒頭書きました紹介先の工務店に依頼しました。

でも、母の希望で八畳二間の縁側付き座敷も加味され、
キッチン・リビング・寝室等含めると結局50坪にもなってしまいました。

実は立て直すにあたっては、他の既存の増築の離れや倉庫・納屋も古くこれも解体、
50年分の不要な家財も廃棄、その処分費もばかにならない。
4tトラックで41杯もの物量になってしまい、
〆て450万かかりました・・・。

でも、敷地はまったく何もない見事な更地になりました。、
過去は捨て去り、新たな始まり・・・です。

と、いろいろ経緯を書いてきましたが、
何度も申しますが、この自分が三軒も建てるなど
とても想像できませんでした。

振り返ってみて、
ブログにも書いた「ユーラシア大陸一人行」のように、
若かったころ、自分は結婚など人生の墓場?
自由に生き、自由を遮る物、所有物はいらない。
最低限の身の回り品でOK、物欲を持つこと自体が自由の縛り、
と、言うぐらうに思っていました。

ネパールのトレッキング道中でのこと、
民宿のおばさんと話すなか(当時、トレッキングルートの民宿は片言の英語も通じた)で、
おばあさん曰く「私ぁ、ここから二十キロ先までしか行ったことがないよ、でもね、ここで十分楽しいよ」
と、快活な笑いが返ってきました。

また、インドではパスポートを捨てた日本人にも会いました。
真鍮のお椀一つで国中の聖地を巡るヨギ(インドのヨガ行者)もたくさん見かけました。

そんな人たちに接っすると、
「人の幸せの尺度なんてあるの?」と思い、
結局、距離も、時間も、物、お金も究極の幸せへの道程ではなく、
自らの心の持ち方、内にあるのだと感じました。
「幸せ」という概念を持つこと自体が幸せでない・・・と。

もし皆な等しく貧乏だったら、それが当たり前の幸せかもしれない。
社会・自分の周り、誰かと比較するとき幸不幸の概念が生まれる・・・

と、当時、かなり観念的な自分でした。

それがどうでしょう、
結婚し、仕事に付き、流れ的に会社役員になり、
自由とは間反対の企業間競争、対人間関係の葛藤に苦しむ日々を送りました。
とくに人間関係では悩みましたが、
その関係した人たちももう亡くなり、
不思議と今は何の恨みも憎しみも感じません。

もし自分に良いところがあるならそれは「人の悪口を言わない」ところ。

そう、亡くなった人たちから学んだと思っています。
またユーラシアの旅での体験も今になって心の財産と実感できる心境です。

あれほど余分な物はいらない、と言っていた自分が
物欲の象徴ともいえる家を三度も建てる・・・

私は私なりに感慨深いのです。
物を持つことを所有悪と頭だけで考えていた浅はかだった自分を・・・

前置きが長くなってしまいました。

これから本編ですが、
まだ棟梁からは具体的なことは聞き出していないので、
大雑把ですけど、上記の建築経験に基づき、
自分なりの三度目の家の間取り、イメージ図から入っていきます。

一つ言えるのは、
工務店(事務員も営業スタップもいない大工さんだけの本当の個人工務店)で建てた場合、
中堅・大手ハウスメーカーより3割、30%安く建設できることです。

たとえば、あるハウスメーカーで坪当たり80万かかる上クラスの住宅でも、
個人工務店なら坪50万で同等の家が建ちます。

しかも規格外の造作や作り付けをハウスメーカーに別途注文すると、
いっぺんに値段が跳ね上がりますが、
これが個人工務店の腕のいい大工さんなら、
器用に短時間で作り、しかも「これ予算内でいいよ」と言ってくれる場合も。

個人工務店は建てる自由度が格段に優れているのです。

ということもあって、
住めればいいや、と思っていた家が、
それなりの家に変身!

自分も調子にのっていろんなイメージ図を作って
棟梁に見せると「任せとけ」と、その職人魂が発動します。
そこが自分のねらいでした 笑 。

では、
まず家全体のイメージ図から、クリックすると拡大します。

新築正面2015-10-10

今回は和風、数寄屋造り風にお願いしました。
解体費用の分、家本体の予算は限られてしまいましたが、
ほぼ自分の描いたイメージ図通りの外観を造っていただく予定。
棟梁曰く「二階窓のアルミ製の米松木目の手摺り高いんだよなぁ・・・」と、
ちょっと頭をひねっていましたが、
私が「この木目の手摺りは数奇屋風には欠かせない外観ポイントなんです」
とお願いしますと、「なんとかするは」との返事。

棟梁、ご無理言ってすみません・・・・

一階間取り、昔ながらの田の字の間取り、八畳二間の座敷がメイン、
念願の6畳の書斎もゲット!自己中でも構いません。家造りを任せられた
自分の役得です。
一方、リビング・キッチンが手狭気味、
二間の座敷など年に何回使うか?・・・・
けど、それが本家の格式・・・と母は言うんです。

簡易間取り一階


二階間取り、50坪という限られた予算のなか、
ムダな空間を省いた三部屋の洋室、
東京で働く娘が盆に帰ってきても部屋は用意してます。

簡易間取り二階



外壁はサイジングボードに塗り壁にするそうです。
これだと数奇屋の感じが出てくるとのこと。
しかも、塗る当日、色あわせの調合をすると言い、
この自由度、すごいです! さすが個人工務店。


玄関イメージ

玄関、イメージ図だけだったらタダですから丸窓に天袋も付けて見せたらOK、手作りするとのこと。
しかも、こんなこと言ったら棟梁に失礼ですが、
何も頼んでもいないのに「格天井」も作ってくれました。
現物はもう出来ていて見ましたが、もう素晴らしい!
寺か? 料亭? と思うほど。
棟梁曰く「雨が続いたので閑な大工に作らせた」との旨。
元々、棟梁、宮大工でもありますからね。
雨様様です。

格天井
格天井の玄関イメージ



座敷二間続き


二間の座敷。
壁は聚楽塗り、三本の大黒柱は巾21センチ、太いヒノキです。
これも頼んでいない太柱でしたけど、
棟梁が手配してくれました。柱関係、見えるところはすべてヒノキ。
長年、木造軸組み在来の家専門に建ててきた棟梁には
独自な仕入れルートがあるらしい。
障子の上には座敷すだれ。楽天で意外と安く買えるんですよ。
家族は「御殿みたい、笑っちゃうわ」と言っています。
公家オタクの自分はこれでも抑えている方で、
もっと本格的な御所風の御簾にしたいほど。
まぁ、そうなってくると完全な勘違い男の誕生ですが・・・・笑。

最終リビング案

リビングの壁面収納。これなら小物の収納もバッチシ。デザイン的にも機能美があると思います。


書斎
でました書斎です。六畳。
シックでクラシカルな感じ、
壁紙もいい雰囲気だしてる、と自己満足。
壁全面に本棚、
読むというよりも眺めてひとり悦に入る予定。


寝室

二階寝室、
平凡な部屋ですが、
あえてアップしたのはタンスの存在、
最近は造りつけのクロゼット全盛でタンスの需要が年々減っていますが、

思うに、クロゼットとタンスの共存がベストでは。

クロゼットは服を吊るのは便利だけど小物を収納するのは不便、時に身を屈めないといけない。
タンスなら下着やタオルなどの小物を収納するに便利。
また桐のタンスは防腐効果が高い。

それぞれ良いところがあり、
両方を上手に部屋に配置するのが使い勝ってがいいのではと思います。

以上、サラッと書きました。

次回は棟梁にインタビューし、より深い住宅作りについて聞き書いてみたいと思ってます。




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