3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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北山第の主要部、金閣・天鏡閣・釣殿を完成させました。

ここしばらく金閣・北山第の3D作りに専念してきましたが、
ここで取り合えず第一期として、鏡湖池に雁行して居並ぶ金閣・天鏡閣・釣殿の完成をもって終わろうと思います。
しばらく金閣尽くしで飽きたというのもあるし、北山第の全貌を作るとなるとかなりな日数がかかってしまいます。
ですから前回、予告しました付属する禅宗伽藍については割愛、また、いずれかということにしました。

次は何を作るか、胸に秘めたものがあります?? 笑。

前も書きましたが、金閣の内部、天鏡閣、釣殿については自分の推測・想像がかなり入っています。
そのなかで金閣は資料に従って、ある程度リアルさを表現していると思いますが、
それでも内部を見学したことがないので、実際はかなり ? なところもあると思います。
その点、どうかご容赦を・・・

さて、今回はいろんな角度から3DのCGパースを作ったので、順番にアップしますね。

まず、南から見た北山第主要部の全容です。鏡湖池も添えました。
また周りの風景については、最初、衣笠山や左大文字山などの3D地形に建物群を配置する予定でしたが、
データがけっこう重たくなったので、別途、敷地を作ってそこに展開しました。
ですから実際とは違います。
土地の傾斜もありません。あしからず(写真はクリックするといずれも拡大します)。


金閣・天鏡閣・釣殿全景南面

金閣・天鏡閣・釣殿と雁行する形です。
本来、金閣の西側に付属する漱清(そうせい)という舟屋については全体のバランスから取り除いてしまいました。
これもすみません。

池のなかには蓬莱島や亀島、鶴島など7つほどの中島がありますが、これもバランス上一部カット。
岩組みなども簡略しています。

ちなみに岩組みのなかで、九山八海石という石は、はるばる明の太湖から勘合貿易に使われた遣明船によった運ばれたそうです。

当時の義満の唐好みが伺われますね。

さて、一応、3D地形にマッピングした金閣等についてもアップしておきますね。
池のまわりになにもなくてすみません。
北山第3D地形と金閣等建物



次というか順番にアップします。
金閣・天鏡閣・釣殿南面アップ
金閣と天鏡閣、それを結ぶ二階複廊のアップです。



金閣アップ

そして金閣のズームアップ、


金閣の二階広縁から鏡湖池を眺めます。
金閣と鏡湖池


ついでに釣殿のアップ、
金閣・釣殿
釣殿については鏡湖池の北側に存在したことは当時の文献からも確かです。
ただ重層だったかは、私の想像です。

当時、禅宗様の建築の伝播により二階に床を張った楼閣の一般化。、また、遡る院政期、平安時代の鳥羽離宮の南殿にも重層二階の仏堂、そして二階建ての釣殿も存在したので、
義満もきっと重層にしただろう・・・ということでそうしました。

で、釣殿から望む鏡湖池です。背景の森や山は添景と見ていただければいいです。

釣殿から望む

その釣殿から天鏡閣へ渡る透廊。
当時、平安時代に流行した壁のない透廊は
鎌倉・室町時代にはほとんど見られなくなります。
夏暑く冬寒いですからね。 平安の風雅より居住環境が優先か・・。

でも義満は鏡湖池で、北御所でも、透廊を多様しました。
平安の優雅さを演出したかったんですね。
室町幕府が京に本拠地を置き公家化していったのも、
義満の王朝文化への憧れと回帰が背景にあったんですね。

後の近世・寛永期のやはり同様な王朝への憧憬と同じですね。

ちなみに、日本でもし近世、朝廷による国家の運営がなされたら、
あのひたすら先例と故事に習い建築も文化も300年間変わらなかった徳川の武家政権とは違った
優雅なものが生まれた気がします。

釣殿から天鏡閣




次に西方面から見た北山第、
添景に入り口の平唐門と築地門もそえました。
西側からの北山第全景


そして西側からの天鏡閣、

天鏡閣

天鏡閣については黒漆で壁面全体を塗りました。
金箔が一番映えるのは黒の下地ですからね。

金閣の下地には黒漆が多用されています。

建築道楽の豊臣秀吉が建てた大阪城天守閣も黒漆に黄金で飾った豪華な城でした。
徳川家康の白亜好みとは違います。

豪華な建築道楽の先駆者・義満だったら、きっと何らかの黒漆を天鏡閣
に添えたと思います。
当時、日本の漆器はとても重宝がられ盛んに明へ輸出されましたからね。


同じ天鏡閣から見た金閣、
天鏡閣kara



さらに天鏡閣から釣殿の透廊を望みます。
天鏡閣と釣殿渡り廊



今度は東からみた平唐門・塀越しの北山第です。
義満は桜が好きだったので、あちこち植えました。
唐門と金閣

さぁ、次は二階複廊周りの紹介です。



まずはオーソドックスな角度から、
二階廊と金閣



より近くからの二階複廊、
二階複廊と天鏡閣

そして、空中回廊を天鏡閣へ渡ります。


二階複廊を渡る

以上、ざった北山第の概要を紹介しました。


せっかくですから、
金閣の内部も一部紹介しますね。
前述しました、かなり自分の推測・想像も入っているので、
実際の金閣と一部違っていますので、
そう見てください。
金閣一階
金閣の一階法水院の足利義満坐像です。
天台宗の法衣姿です。
隣は宝冠釈迦如来像(金閣のものではありません)

坐像の安置される須弥壇は江戸時代に設けられたとのこと(焼失後再建)。

室内は寝殿造りで白木、白壁、板敷き、南正面は吹き放しの広縁。
ここで詩歌管弦を楽しんだことでしょうね。

二階の仏堂・潮音洞は鎌倉時代の武家造り風の仏間になっています。
内壁と床は漆黒塗りになっていて、
中央に須弥壇上に岩屋観音と四周を四天王像が安置されています。
金閣二階仏堂

天井は、金地に飛天が描かれています。
この二階にも広縁があり天井には鳳凰と龍が描かれています。

戦国時代の宣教師、ルイス・フロイスによれば、
16世紀当時の頃は、足利義満と夢窓疎石のニ像が置かれていたそうです。
その後は岩屋漢音に変わったそうですが、
なぜ、変わったのかわかりません。
すくなくとも義満自身が変えたとは思われません。

それから仏堂の前室ともいえる東堂。
廻り縁か長押には亀甲文様の絵が描かれているそうです。
自分は見たことがないので、
他の亀甲文様をあててみました。

金閣二階東室


金閣は当初と比べ、けっこう改築されているみたいです。

位置的にも創建当初は鏡湖池のもっと中央寄りにあった、との説や、
三層目仏堂の究竟頂自体も今より西側に位置したとの説もあります。

三層目の究竟頂の床も漆黒に塗られています。
普段、ほとんど人も入らないと思いますので、
きっと燦然と黒光りしていることでしょうね。
三階床映り込み

究竟頂には何らかの仏舎利塔が安置されていると思いますが、
まったく想像がつきません。

よく義満は皇位を簒奪しようとした、といわれていますが、
太上天皇として、その野望がまさに実現する矢先、
急な病で亡くなりました。暗殺説もあります。
子の義持は父・義満とは不仲であり、異母弟の義嗣を天皇にすえようとした父に
かなり反感をもっていたと考えられます。

ひょっとして暗殺の黒幕は四代将軍・義持だった可能性もあります(間接的)。
義満死後、北山第はあっというまに解体されてしまいましたからね。

ただ、金閣だけが残されたのは、やはり無くすにはもったいない美しさが
当時から放っていたのでしょうね。

清和源氏の子孫である義満は自分はともかく、
わが子が天皇になるのは、天皇の男系子孫なんだから、
その資格あり、
ぐらいのことは思っていたかもしれません。

以上、足利義満夢の跡、
金閣・北山第の3Dチャレンジでした。


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