3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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取り合えず金閣北山第・天鏡閣の屋根を作ってみました。

今、金閣北山第・天鏡閣の3D作成を行っていますが、途中報告も兼ねて取り合えず屋根が完成したのでアップします。

今回、天鏡閣を作成するにあたっては、あの映画、ラストサムライや昨年の大河ドラマ・軍師官兵衛のロケ地ともなった
兵庫県の寺・円教寺の食堂を参考・モデルにしました。
円教寺食堂全景


ちなみに同円教寺は、標高371mの書写山山上にある寺で、
「西の比叡山」とよばれるほど寺格が高く、西国三十三所中最大規模の寺院です。
中世には比叡山、大山とともに天台の三大道場と並び称された巨刹でもあります。

私も一度、ロープウェーで上り参拝したことがありますが、ダイナミックな伽藍の規模に
「こんな山上によくも建てたなぁ」と驚いたのを覚えています。

その円教寺・食堂ですが、永享8年(1436年)の火災で焼失後、室町時代・15世紀半ばに大講堂、常行堂とともに
再建された建物です。

食堂は、 正面15間、側面4間、入母屋造の本瓦葺き、総2階建てという長大な規模で、メートル換算すると、
間口38.7m、奥行10.2mもあります。

ちなみに食堂(じきどう)とは僧侶たちが寝食する建物のことを言いますが、当時、かなりの僧侶がいたんですね。

では円教寺・食堂をなぜ金閣北山第の天鏡閣のモデルとしたか? についてですが、

天鏡閣は応永4年(1397年)ごろ、将軍・足利義満によって創建されましたが、
義満の死後・応永4年(1409年)に解体され、金閣以外は壊されたり、他所に移築されています。
天鏡閣も南禅寺に移築されました。

で、円教寺・食堂は永享8年(1436年)に一旦焼失しています。
義満の死後、27年後のことです。

ここで想起されることは、焼失した食堂が15間で二階にも床を張った総二階建てで、
天鏡閣の規模ととてもよく似ているということです。
どちらかが、真似したというか、モデルにした可能性は十分あります。

当時、禅宗様の隆盛とともに三門などの二階に床を張るスタイルが出てきましたが、
天鏡閣や同食堂のように仏堂以外の建物を総二階にした例はとても珍しかったことと思われます。

というこで、円教寺・食堂をモデルにしました。回りくどくかったかな?



天鏡閣屋根正面
正面からの全体 長さ40mを越えます




天鏡閣屋根箱棟

その箱棟の拡大部、
丸に二は足利家の家紋です。
薩摩藩の丸に一に次ぐシンプルさです。
うぅん? シンプル過ぎる、ですよね。

天鏡閣自体は存在したことは確かですが、金閣と二階複廊で結ばれていた事以外は、建築様式・仕様などは
わかっていません。

ということで、まったく自分の創造で作っています。
ただ、金閣が黄金だったなら、天鏡閣は黒漆を全面に、主体にした仕様で作っています。

今回の屋根も、銅瓦葺や妻飾りに黒漆を塗り、同仕様に合うよう作ってみました。


天鏡閣屋根妻側
黒漆仕様の妻側





天鏡閣屋根斜め
斜めから



天鏡閣屋根垂木
垂木も黒漆。



次は屋根の下、殿閣、それと複廊、後、付属した禅宗仏堂、御所、敷地・地形なども作り、
北山第の全貌を明らかにする予定です。
できるかなぁ?



一応、3D京都としては、京都の各時代のエポック的な建築、
大内裏や源氏物語の舞台になった六条殿、六勝寺、聚楽第だけでなく、京都御所の現在はない幕末再建時の姿、公家屋敷や幕末京都守護職邸や六角獄舎、南蛮寺など、いろんなもの作ってみたいと思っています。
それに動画のダウンロードコレクションも。

おそらく最低でも十年かかると思っています。
生きているかなぁ・・・・・・?

それではまた。

みなさんもお体大切にしてください。


追記、

あの、昨日はとても透明でよく晴れた日だったので短歌など二首できました。
改めて、短歌集のカテゴリに載せる予定ですが、
ここにも恥ずかしながら載せました。

  

  ★  眼を閉じて まぶたに残る 残像は 別れを告げない 別れにも似て

街で綺麗な人に出会うと通り過ぎた後、残像で見ます。
また、過去に付き合って、別れも告げず、気が付いたら自然消滅していた仲など。
いろんな、まぶたの残像があります。


  ★  稜線の くっきり見える 冬の空 近しき人に また会える気がして

遠い稜線の果てまで見える日は、透明で距離感も感じないような、
そんなときは、普段、会わない人でも会える気がします。

遠き人が近しき人に。。。です。 


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コメント

コメントありがとうございます 

純野様 コメントありがとうございます。

つい先ほど、家族でラーメン屋さんで食べて帰ったところです。

久しぶりのコメントを頂き嬉しいです。
自分のブログは古建築の3Dに特化していて、
且つ短歌など、現在ではマイナー?な部類なので
見ている方もおられるのだと励みになります。

純野様さまのサイトも拝見しました。
明智光秀の謀反・長宗我部元親説とは、
グッドタイミングですね。

旧本能寺は周りを掘りと土塁で囲まれた寺というよりも
平城の備えをしていたといいます。

また、機会があれば作ってみたいと思います。

  • 梅村京一朗 
  • URL 
  • 2015年02月07日 22時39分 
  • [編集]
  • [返信]

 

はじめてコメントします純野と申します。
毎回楽しみに見させていただいています。
もしチャンスがあれば
*安土城の全容
*旧本能寺の全容
の3Dも見てみたいです。
と、勝手なコメントを考えながら
またお邪魔させていただきます。
http://blog.goo.ne.jp/masunojun1
純野一益

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