3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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金閣は登るためのものではなかった!?

金閣も室内作成が完成したので、動画用にアニメーション作りをしようと思ったら、な、なんと、そのアニメーション作成のアプリがお試し期間過ぎてました・・・。

購入することにしましたが、しばらく間が空くので、動画編で書き込もうと思っていた金閣の内部の感想について先に書くことにしました。

で、その前に宣伝というか、オリジナル短歌をカテゴリーの「私歌集」に幾つか追加しましたので、もし宜しかったら覗いてみてください。渋柿の写真もありますよ???^-^。

先に感想の結論というか、タイトル通りの「金閣は登るためのものではなかった!?」という思いについてですが、もちろん、自分流の解釈であくまで推測の域を出ませんので。

内部パース図から入りましょう。
金閣二階の階段
(金閣二階の階段)
二階から三階の究境頂(仏舎利を納めるための堂)へ上がる階段ですが、実は階段の踏み板が10段に満たないほどの段差、そして階段自体も急勾配で、松本城天守閣も真っ青?な、登るのに怖さを感じます。
現在の建築基準法に従えば完全にアウトです。

そして三階究境頂の階段出口・上がり口が、な、な、なんとお堂の中でなく高欄(手すり)の巡る外廊下、回廊上にあるのです?

そのパーズ図です。
金閣三階階段出口
(金閣三階階段出口)


知らなかった・・・・、まさか、ホント?という感じで、
念のため、図面を確認してみても、やっぱり、そうなんです。

これでは、風雨が直接階段下に入るじゃん!
寒気がそのまま入るじゃん。
建物の耐久性は大丈夫?

と、思うのですが、どうなんでしょう?

実際に金閣行ったときの写真を改めて見て見ました。

三階の出口は金閣の北側回廊にあります。

で、その写真、
金閣北側三階究境頂
(金閣三階究境頂の北側)

どこをどこから見ても階段出口があるようには見えません。

フタをしている?

中に入って確かめるのは一番なのですが、残念ながら内部は非公開です。

今回、参考にした指図は、日本建築史基礎資料集成の金閣編です。
ですから間違いないと思いますけど。

その詮索はともかくとして、思ったことは、住宅にあるような階段でなく、塔(八坂の塔とか)の階段に近く、普段、住むことを想定してない作り、ということです。

こんな階段では、若くもない義満公が毎日二階の潮音洞に上がって観音様にお参りしていたとは思えません。

でも、義満にとっては、阿弥陀如来の脇侍で人間により身近な聖観音は、手を差し伸べてこの世から救ってくださる尊い御仏です。だからこその持仏堂です。

おそらく毎日のお参りを日課にしていたでしょう。

では、なんでそんな、とって付けたような、おまけ階段にしたの?

そこで、思い浮かぶのが、
あの、金閣と二階建ての会所であった天鏡閣とを結ぶ二階重層の渡り廊下である拱北楼(きょうほくろう)の存在です。

先日、NHKでもCGで描かれていましたが、
室町の当時、人々は空中散歩をするかのような拱北楼の奇抜さに、きっと驚いたことと思います。

義満も、してやったり!、と満足したことでしょう。

では、義満は、その本邦にない、唯一・奇抜な建物を建てることで人々を驚かせ、喜ばせ、権力を誇示
しようとしたのでしょうか?

それもあるとは思いますが、もっと別の実用目的があったと思います。


二階廊は奇をてらったものではなく、必要だから生まれた、必然の建物だったと推測するのです。

つまり、当初から金閣そのものは一階から三階まで上がり降りする登楼、楼閣ではなかった。
そこには階の上下移動はなかった?のでは・・・と。 極論ですが。

一階の法水院は寝殿造りで、当時、天皇はじめ貴顕の人たちを招き連歌や茶席、詩歌管弦、舟遊びを楽しんだ所です。

二階は義満の私的空間ともいえる持仏堂であり、また貴顕の人たちの眺望のための広縁でもありました。

その一階、二階への入り口が実は、その拱北楼(二層廊)で、
一階の法水院へ行くときは拱北楼の一階の渡り廊下、二階潮音洞へは二階の渡り廊下、
それぞれに使い分けて、上り下りなく、水平に移動していたのです。


会所である天鏡閣で饗応したあと、お好きな階へそのままどうぞ、といった感じです。

金閣を3Dで作ってみて思ったのは、借景である鏡湖池とそこに配置した亀石や淡路島などの石組みを眺めるには、
二階の潮音洞がほどよい高さで、ベスト・ロケーションだと感じました。

三階の究境頂は中国禅宗様式ですが、実用性はありません。上記に書いた外回廊が階段の上がり口だったぐらいですから。

三層目は、当時、存在しなかった三層楼閣への義満の願望成就と、その権力と権威の象徴として作られたので・・・と。

俗説で、一階が寝殿造りで金箔が塗られなかったのは、朝廷・公家を下に見下ろす義満の武家幕府の誇示だ、という捉え方もありますが、

今回、そうではないと思いましたね。

ただただ、一階、二階は必要・実用性から、
三階は義満の権力のシンボル。

そんな風に思いました。

それではアニメーションアプリの到着を待ちます。 


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2017年5月8日更新

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