3D京都

いにしえの京都を3DCGで再現します。史話、短歌も詠みます。

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向唐門を製作してみました。

以前、唐破風が側面にある平唐門(ひらからもん)を作ってみましたが、今回は唐破風が正面にある向唐門(むこうからもん)を作ることにしました。

現在は、公家・清閑寺家屋敷の3D製作の途中ですが、どうしても向唐門が作りたくなって製作することにしました。

ちなみに、唐破風のカーブは時代がさがるほど急になっているということです。唐門とは、要するに屋根に唐破風(からはふ)を持つ門のことです。前も述べましたが、遺構としては南北朝時代のものが最古です(妙心寺の平唐門)が、室町時代以前のものはいずれも装飾的要素が少なく,全般的に簡素です。向唐門には室町時代以前の遺構がなく,桃山時代から江戸時代初期に集中し,まさに「桃山文化の華」です。


今回、向唐門を作るにあたっては京都・大徳寺の唐門(国宝)を参考にさせて頂きました。手元に理工学社刊の「図解 社寺建築 社寺図例編」があって、そのなかに同大徳寺・唐門の正面及び立面図があったからです。ただ、細部はよく解らないので、屋根から下は以前作った四足門を一部変更して転用しました。
大徳寺唐門(写真)
(大徳寺唐門)
と、「図解 社寺建築 社寺図例編」から引用させて頂いた正面・立面図です。

向唐門正面
(向唐門正面)

そして、側面立面図です。
向唐門側面



あと、せっかくですから彩色した唐門のイラストを一つご紹介します。
大徳寺唐門 西立面図 

大徳寺・唐門の説明ですが、
近世初頭の四脚門と切妻造、檜皮葺、それに前後軒唐破風を付けています。本願寺、豊国神社の唐門とともに「桃山の三唐門」と呼ばれています。同大徳寺の仏殿・法堂などの中心伽藍の北に位置し、方丈南の土塀に接続します。

本来は大徳寺唐門の位置には明智門が存在し、唐門は三門西側から大慈院に通じる通りに建っていました。唐門は豊臣秀吉の聚楽第から大慈院に移築されたと伝えられますが、1886年(明治19年)に明智門を南禅寺金地院に売却したことに伴い大徳寺方丈前に移築されたものです。この門の特徴は各所にみられる自由闊達な彫刻で、随所に龍や鯉などの彫刻が施され、一部では組物の代わりにこうした彫刻が用いられている。

この唐門は、
「日ぐらしの門」とも呼ばれ、全体を覆う華麗な彫刻が特徴で、鯉や鶴、孔雀などの動物や鳳凰など、又雲や波など自然の風景を極彩色の彫刻で表していて桃山時代の姿を如実に見ることができます。

金具には菊や唐草などの繊細な文様が施されています。
最近3年かけて修復し、建立当時の色合いと輝きがよみがえりました

さて、唐門が豊臣秀吉の聚楽第からの移築かどうか? ですが、京都には聚楽第や伏見城の遺構といわれるものが、いろいろとあります。多くは伝聞の域を出ないですが・・・。

そのなかで今回、大徳寺の唐門修理の際見つかったあるものが「証拠の一つ」としてクローズアップされてきました。

では、その一つとは? 以下は、ブログの「京都発! ふらっとトラベル研究所」さんから引用させて頂き述べるものです。

唐門は、2003年まで修理工事を行っていました。これまで聚楽第の遺構と言い伝えられてきましたが、物証があったわけではありません。ところが修理工事で、ひとつの発見があったのです。

それは、西側の妻の破風に打ってあった菊文の金具です。この金具の釘を外した下から「天正」の刻銘が発見されたのです。天正(1573-1592)は年号を示しており、聚楽第は天正14年・15年に造営されていますから、唐門が聚楽第の門である可能性が高まってきました、とのこと。また、墨書から、完成した当初は南向きに建っていたこともわかりました。

ということがわかったそうです。また一つ歴史の真相?が、その扉(洒落ではありません^-^)を開いたようです。「京都発! ふらっとトラベル研究所」さん、ありがとうございました。

今回の唐門ですが、日暮の門と呼ばれるほどの豪華さはありません。というか、そんな装飾彫刻の数々なんか作ってるヒマも技量もありません。

ただ強いて言えば、室町期の簡素な門から桃山期の豪華な門への移行期の「基本形」として作ってみました。

この基本形唐門を元に、次回は豪壮華麗な桃山期(寛永期)の向唐門を表現してみたいと思います。
多分、いろんなところの唐門のごった煮? になるかもです。


では、前置きが長くなりました。管理人お手製の向唐門です。

まずは正面から、 以下、クリックすると拡大します。
大徳寺唐門正面 
(唐門正面の3D)

次は斜めから、
大徳寺唐門斜め
(斜めから見た唐門)


で、三枚目、最後に側面からです。
大徳寺唐門側面


今回は製作にちょっと手間がかかってしまいました。飾り金具とかまで20種類?ほども作りました。以前だったらテクスチャで濁していましたが、ちゃんと作りました。今後、様々な3Dに活用できますからね。


唐門編で参考にさせて頂いた書籍及びブログです。

 ・ 理工学社刊「図解 社寺建築 社寺図例編 」 著者:鶉 功
 
 ・ 「京都発! ふらっとトラベル研究所」


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