3D京都

いにしえの京都を3Dで再現します。短歌、史話、公家さんも書きます。

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Mysterious Japan ― 京都御所渡り廊を巡って

京都御所にはたくさんの廊下があります。殿舎間を繋ぐ廊下は「渡り廊」と言って廊下の”下”の字を使わない場合もあります。これは寝殿造では、廊下を渡り殿とか透廊と呼んだ名残があって、また、”殿上人”という言葉があるように、主に貴族階級(公家等)など、彼らが廊下を歩く訳にはいきません。”下”に下がるからです。とくに朝廷ではこの用語に拘った形跡があります。ですから近世の指図を見ても廊下の呼称が「廊下」や「渡り廊」...

白亜紀の味

「最大級の警戒を」とテレビが立て続けに警報を告げている。台風七号が温帯低気圧に変わって「ヤレヤレ」と思っていた矢先、こんなに雨雲が停滞し大雨を降らすとは・・・大勢の人たちが避難を余儀なくしている。亡くなった人もいる。ただただ悼む。早く雨の終息とと避難解除を祈るばかりだ。こうも天候不順が続くと日本は大丈夫かな・・・と思ってしまう。イントロも書けない気分。なんか気分が重い。★ ワイパーに 雨粒が消える...

お公家さん憧れの「殿上の間」と小話

清涼殿の南に孫廂のように突き出た南廂、いわゆる「殿上の間」が完成しました。同殿は一見何の変哲もない地味な板敷きの間ですが、ここに昇ることができるかできないかで殿上人、つまり公家になれるかなれないかの証しの場なのです。昇ることができれば晴れて堂上公家の仲間入り。その意味で公家にとっては昇段試験の場。ここは、清涼殿の南の一角。即ち、昇るといっても、御所内のどこの御殿へ昇ってもOKではなく、あくまで清涼殿...

チューブのような恋

先日、小さな湖畔を二人の老いた男女が肩を寄せ合い散策していた。時に女性が顔を相手の肩に傾けどう見ても恋人同士にしか見えなかった。その老婦人は実は知っている人だった。ある社長夫人で、社長にも愛人がいて夫婦ともども愛人と暮らしている。別居で双方いるならそれはそれで揉めるわけじゃないし、不倫どうのこうのは別にして本人たちの生き方に文句を言う筋合いはない。御婦人は幸せそうだった。本当に乙女のように男に寄り...

京都御所待合物語

御所の陣座が出来ました。と、陣座、陣座とばかり言っていても銀座と言いかねないので、要は陣座とは詰所、待合室のことなので今風に「京都御所待合物語」としました。物語といっても特にないですけど、書いていくうちにひょっこり出てくるかもです。さて、まずは今回作った陣座、宮人座、床子座についてその建物位置を示します。陣座、宮人座、床子座の位置図。ここのスペースはまさしく紫宸殿南庭で行われる諸儀式の控室・待機室...

不自由の美

今、御所の陣座という建物を3Dで作ってます。そんなにかからないかな、とタカをくくっていたら、屋根に少々手こずってます。屋根の形状がアンバランスなんですね。和風建築の命は「屋根」の表現力なので、木子文庫の指図、一部・立面図を参考に作ってますが、他の建物との寸法合わせや立面図も一方向だけなので、御所で写した写真や写真集などの本とか見て作ってます。ここをこうすればヨカッタなぁ、とか、もっとスピードアップし...

葬式という・・・はなむけ

大阪北部の地震では五人の死者と300人を超える方が怪我をされ、またインフラや建物被害も発生し、心よりお見舞い、お悼み申し上げます。こちら愛知県でも微かに揺れを感じました。阪神淡路大震災のときも同様揺れました。今回のよりも揺れた記憶があります。自分の住んでいる地域では小さな揺れでも、離れた震源地では大変なことになっている。阪神・淡路大震災以来そう強く感じるようになりました。幸いといったら申し訳ないです...

紫宸殿と清涼殿は繋がっていなかった!? 

今回は紫宸殿の東に位置する東軒廊と宣陽殿、西に位置する土渡廊を3Dで作ってみました。その過程で例によって素人発想の「何でだろう?」と思う点が幾つか出てきて、その一つの疑問が記事タイトルの「紫宸殿と清涼殿は繋がっていなかった!?」になった訳です。その辺は、後々書いていきます。さて、眠気覚ましにCGを何枚かアップ。クリックすると何れも拡大します。朝霧にむせぶ京都御所。私の好きな陰翳礼讃?です。おぉ!紫宸...

雑草の森

イングリッシュガーデンを雑草の森と言い換えたら叱られるだろうか?近くで眼科を開業している女医さんも、そのイングリッシュガーデンが大好き。自宅兼医院なので受付までのプロムナードはキンギョソウやチューリップ、コニファーといった草花で満ち溢れている。時には背を屈めて通るときもある。でも、最近は女医さんもお年を召してあまり手入れできなくなった。いつのまにか蔓植物やチガヤ、地面にはドクダミ、アワダチソウとど...

清涼殿を作ってみた 外観編

京都御所の清涼殿を作ってみました。とりあえず外観。多少、内部も作り込んでいます。ここ清涼殿と紫宸殿は江戸末期の安政二年(1855年)に再建された御所の殿舎のなかで最も平安朝の寝殿造の古性を伝える建物です。従って両御殿については外観のみならず、内部、そして部屋毎に設えた大和絵の襖障子や家具調度品などインテリアについても3Dで作る予定です。清涼殿の位置図です。紫宸殿の西北にあります。今回は渡り廊下までは作っ...

途惑い

御所の3Dを作ってますが、しばし小休止。ここ三日ほど不安定な天気。晴れたと思ったら雨がまた降りだしてくる。そんな天気の間に短歌でも詠もう、そんな気分です。★ 曇り空 ゆっくり乾く 洗濯物 身に付ければ 袖を通す途惑い曇り日だった。それでもせっかく洗濯したものだから干すに越したことはない。半乾きでも風呂場の乾燥機がある。乾燥役は私。自分はコインランドリーに行ったことがない。ただ、噂では大きな乾燥機があ...

アンブレラ

★ アンブレラ 玄関ノブに 掛けられて 引越して間もなき 家族のあり流石にその新築の家の玄関先まで近づくことはヤメた。玄関ドアのノブに傘が掛けられているのを見つけたからだ。床まで届かない。そうか、子供がいるんだ。その子は傘を置いて何処へ行っているのだろう?ひょっとして何かの家族間のサイン?いや、そんなこともないだろう。まだ引っ越して間もなく、慌ただしい様子が何となく伝わってくる。これから、いろんな...

京都御所の六門と築地塀を作りました ①その前に

今回、京都御所の六門と築地塀を作りましたが、その前に、3Dで作る際に幾つか気づいたことや発見?というか実は後の祭り的ヘマや失敗の自己弁護用予防線として書きました。ですから、ここに書きました事を前提に、その②で、一気に3DCGを掲載しますのでどうか「また、やらかしたか」と思わず温かい眼でみていただけるとありがたいです 笑。さて、後の祭りの最大の案件からいきます。まず写真を見てください。御所の南に位置する正...

方広寺大仏殿の丸瓦について

読者の方から、「方廣寺 大仏殿、と書かれた巨大な丸瓦を手に入れたが、本物でしょうか?当時の大仏殿の最大の丸瓦はどれぐらいだったと推測されるのでしょうか? 分かるようであれば、ご教授ください」との問い合わせコメントを頂きました。残念ながら方広寺の瓦の史料については持ち合わせていません。ご依頼に添えず申し訳ありません。ただ、手元に昭和55年に刊行された「東大寺金堂(大仏殿)修理工事報告書」がありまして、そ...

御所 紫宸殿の回廊と諸門を作りました

承明門に次ぎ御所紫宸殿を取り巻く回廊と諸門を3Dで作ってみました。この現在見る、京都御所の紫宸殿を取り巻く回廊と諸門は御所の焼失により安政度(1855年)に再建・造営されたものですが、そのお手本となった内裏は寛政度(1790年)に造営された御所で、安政度はほぼそのまま配置・形式を踏襲したものです。寛政度内裏の特徴は、紫宸殿の南庭に回廊と諸門を平安の古制に倣って復古造営したことです。それまでの桃山・江戸時代に...

御所の承明門を作ってみました

京都御所の承明門を作るのに一週間以上かかってしまいました。用事もあったりしたものですから。少しサボりもありましたが・・・。ブログ記事の間隔が空くと、何と言うか読者の方も減ってランキングも下がるのではと、小心者の私は心配になってきます。で、短歌部門は、はてなブログの「梅村京一朗 短歌集」で書くことにしたので、それもあって空いてます。はてなブログのですけど、いまいち、手ごたえがない感じ。まだ、始めたば...

友、遠方より来たる

★ 卒業して いつでも会えると 三十余年 一番の友と 昨日会えり大学に入学して最初のオリエンテーションで隣の席が君だった。最初、どんな会話をしたのかもう覚えていない。とにかく意気投合したのだろう。以来、大学時代、一番親しくしていた友と三十幾年振り、昨日、再会した。彼はとても堅実な考えの持ち主で、卒業したら就職して二十代半ばで結婚して子供を二人以上授かり、平凡だけど幸せな家庭を築く、そんな自分の将来...

ブルーベルの森

★ ブルーベル 深い森に敷く 紫の 一足の靴が 置かれている  ブルーベルはヨーロッパの森に5月頃咲く。先日、店に飾られていた写真を見た。一面の紫の花が幻想的で美しい。しかし、その一方で在来種の花を駆逐してしまう花でもある。太古、氷河期に覆われたヨーロッパは、表土が薄く植物の品種も比較的少ない。そんな中でブルーベルの紫の色は、他の色の侵入を許さない独裁色のようにも見える。独裁色の森は何処までも続く。...

タバコ味の珈琲

★ ジャズばかり 流れるカフェの タバコ味 マスターの店も 三十年経ったね 私はタバコを吸わないからタバコ味のコーヒーがどんな味か知らない。そもそもそんな味があるのかな?あったら禁煙席で飲まないといけない・・・友人と取り留めもない話をしながら、ながら飲むにはいい店だ。とくに耳を傾けている訳じゃないけど、エンドレスな流しっぱなしなのがいい。リラックスできる。不器用でお愛想もない店。ただ、店のマスターが...

手に入りました!

今、京都御所の紫宸殿南庭の正門・承明門の3Dを作っています。承明門。御所を見学された事がある方だったら紫宸殿前の朱塗りの回廊もみられたと思います。その正面南の門が承明門です。朱塗りが鮮やかですね。御所の朱塗りはまた格別です。3Dのテクスチャに最適です。白い漆喰も継ぎ目なく続いているし、ホント、御所の建物・庭は職人さんたちの魂がこもっていて素晴らしいです。承明門ですけど、木子文庫のなかの図面を参考にし...

枯山水

★ 枯山水 白い砂地を 歩いたら どんな緑が 見えてくるのだろう 枯山水といえば京都の龍安寺が有名だ。練り壁に囲まれた白い砂地にたった15個の石組だけで庭を表現している。水がなくても橋が架かっていれば、その下には水が、池があると見なす抽象的な庭。龍安寺は空池さえもない。15個の石組は何を表現しているのだろう?禅問答のようで凡人の私にはわからない。枯山水は室町時代に特に禅宗寺院で多く作庭された。禅宗の大本...

フリーサイズ

★ 空の貝が 一つもない みそ汁を 飲み干した後の 胃に残る重さ私は貝の味噌汁が好きだ。だから貝を多めに入れる。すると必ず一つや二つ、具の無い空の貝があったりする。そんなもんだと思っている。それがある日、箸でつまんでも空の貝が一つもなかった。私は不意を突かれたかのように少し戸惑った。でも、それだけ詰まっているんだから、今夜は当たりだ、と思い直して飲んだ(食べた?)。でも、飲み干した後、なぜか満足感が...

家紋って何で丸々?

この一週間、ブログ制作や引っ越しやで疲れちゃいました・・・。ゴールデンウイークは混んでるし近場の潮干狩りにでも家族で行こうと思ってます。自分自身は元々旅好きで学生時代の海外放浪旅や就職して以後の個人、会社絡みの旅も含めれば西欧、アジア地域やアメリカ・カナダ、国内だと北は北海道、南は沖縄まで一応一周してます。昨年は山陰にも行ったし、もう家族旅行以外では、個人的に京都日帰り旅行ぐらいでもう満足、といっ...

公家町土地区画整理事業 決まる ③ 改めてこぼれ話

前回、公家町土地区画整理事業の割り当てが決まった段階で、何となく思った「こぼれ話」でも書こうかな、と思いましたが、予期せぬ「悩んでます」で書かずじまいでした。今日はちゃんと書きます(こぼれ話ですから肩肘張ることないけど)。ちなみに、拙ブログでたまに載せてます短歌ですけど「はてなブログ」に引っ越しし独立することにしました。短歌ブログのブログ名ですが、せっかくだから一つ捻ってやろうと思いましたが、結局「...

公家町土地区画整理事業 区画決まる ②こぼれ話→悩み話に変わる。

今回は「公家町土地区画整理事業」関連のこぼれ話でも書こうかな、と思って今書いている所なのですが、ちょっと気になることがあったので少し触れてみます。拙ブログにも張っている「人気ブログランキング」の日本史部門で常にトップ争いをしてみえた『マイナー・史跡巡り』さんのブログが忽然と消えてしまいました。どうして?どこへ行ったのだろう?チョクチョク、記事も読まさせて頂いて、その情熱と行動力とマメさ、情報量の多...

公家町土地区画整理事業 区画決まる ①

公家町の土地区画整理事業について、公家の皆様方にパブリックコメントを募集したところ、一部の公家の方から「家格による屋敷地の面積差が大き過ぎる、是正してほしい」との意見も寄せられましたが、その意見の多くが五摂家との家礼に属さない独立系の堂上家だった、ということもあって紛糾する事態までは至らず、4月13日をもって事業スタートする旨、昨夜の説明会にて最終合意を取り付けました。本件は公家町という特殊性もあり...

公家町土地区画整理事業事始め 補遺(絵図編)

予め申しました「公家町土地区画整理事業事始め」の補遺(絵図編)を書きます。前も書きましたが幕末はそれこそ日替わり弁当のように明日は何が起こるかわからない激動の時代でした。ですから京絵図や内裏・公家町を描いた内裏図なども頻繁に改訂版が出ました。しかし、1868年の慶応4年から明治元年に代わると絵図の改訂ラッシュも終わります。絵図というよりも本格的な京都の地図が刊行されるようになるのは明治10年以降です。明治...

hikakin君、3D京都も頑張ってるよ! (ただし金閣寺のみ・・・)

今日は雨模様だし、時間もあるし、何か別なこと書きたくなって急遽、ユーチューバーのトップランナー hikakinさんの事を書くことにしました。絵図の記事は次にということでご容赦を。ホント、ムラッ気で困ります。と、その前に以前、記事で自分が新しい事業を始める云々のこと書いたので、少しそちらについても補足しておきます。その事業ですが国から正式に認可が下りました。「農+α」的な営農です。全国的にも事例の少ないスタ...

公家町土地区画整理事業事始め

皆様、今晩は。また、頭に花が咲くような記事タイトルを付けてしまいましたぁ・・・。初めて読まれ方からすれば「何これ?」と思われるといけないので、一言、説明を申し上げますと、現在は市民の憩いの場となっている京都御苑には幕末まで公家町が存在していました。その公家町を3Dで再現してみよう! そのためにはまず、当時の公家町の土地区画整理から始めなければ、というのが趣旨です。区画整理事業は誰も反対する人はいない...

『地表の楽園』 仙洞御所参観の旅

また先日、京都御所と仙洞御所へ行って参りました。タイトル、「『地表の楽園』 仙洞御所参観の旅、と名付けましたが「地上の楽園」の誤りではありません。本当に仙洞御所を巡ったとき、感動して思わず「地表の楽園」!と心のなかで呟いたのです。それほど美しかった!今までいろいろ(海外含め)観た庭園のどれよりも素晴らしいと感じました。ただ、私の撮影技術が追い付かなかった・・・後ほど、写真をアップしますが期待しないで...

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梅村京一朗

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(けいいちろう)、
寝つきの悪い夜は、いにしえの京を想いながら寝ます。すると鼓の音のように京の日々歳々が甦ってきます。・・・浅き夢みし男のブログ語りです。

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